ボヘミアン・ラプソディ

Queenの曲は好きだけど、バンドの歴史には詳しくないので、脚色部分にはあまり引っかからず、ただ猫を愛で音楽の力に何度もググッと来る素晴らしい時間を過ごすことができました。
この映画を観て以来、久しく聴いていなかったクイーンの楽曲を毎日聴かずにはいられないくらい、彼らの音の魔法を再確認したかんじ。
そして映画館であんなに猫のゴロゴロ音をいっぱい聞かれるなんて!めっちゃ幸せ!

なんでいきなりマイク・マイヤーズがキャスティングされてるんだろう?と不思議だったのだけど、Bo Rap(って略すんだね)をシングルカットするしないのくだりでの発した彼の言葉に「おおおおおおお!!!!ウェインズ・ワールドか!!しかもその台詞!!」とめっちゃウケてしまった。ドライブ中にBo Rap が流れると必ず首を振る種族の人間にとっては、この上なく嬉しいキャスティング。
あと、GoTのリトルフィンガーとダウントンアビーのトムの組み合わせにワクワクし、意外な展開ににんまり。

黄金色モントリオール 3日目: ビアポン祭

朝食のパンケーキを焼いているIに "Neko! Make a neko pancake, pleaaaase"とせがみ、猫のパンケーキを作ってもらった。わーい!

オムレツもめちゃくちゃ美味しい。ベランダで育てていた(11月下旬現在、すでに植木は全て豪雪に埋もれている模様)青ネギ入り。あと、フィラデルフィアクリームチーズスプレッドがスモークサーモン味なんだけど、これ美味しい!

青空を眺めながら幸せ朝ごはんタイム。

Iは論文の仕上げ作業の最中で、共同執筆者から至急の問い合わせが飛び込んできたため、ごめん出かける前にちょっとだけ作業させて、とお仕事タイム。私もついでに仕事。。

一段落したところで、紅葉を求めてドライブに出発。

途中でスーパーやDollarama(カナダのダイソー的な)に立ち寄り。

DollaramaでIがゲットしたのはbeer pongセット。アメリカの映画やドラマのパーティの場面でよく見かけるアレ、一度やってみたいと私が前に言っていたのをふと思い出したとのこと。今夜はこれで遊ぶのだ。わーい!
市内は天気良かったんだけど、見晴らしのいいハイウェイから見える遠くの空は厚めの雲がかかっていた。虹があちこちで見えて超楽しい。

急にIが気もそぞろな感じになったな、と思ったら、「さっき教授に送った数式の間違いに気づいてしまった。。。ちょっと車停めて連絡したい」と言い出し、近くのTim Hortonsにイン。ショコラショーを飲みながらIの仕事が落ち着くのを待つ。がんばれがんばれ。(このあと論文は無事受理され、今ジャーナルへの掲載待ち。よかった!)
無事解決したらしく、再びドライブ開始。山に入るにつれ、もうすでに紅葉の盛りをすぎた感があることに気づく。こればっかりは、日本の桜と一緒で、一番いい時期にピタッと訪問時期を合わせるのが難しいねえ。でも綺麗は綺麗。Mont Tremblantというスキーリゾートらしき所に到着。寒い!
ちょっとしたロープウェイに乗り込み、上の方へ。けっこうスピード感あってスリリング。

スキー場の斜面の横の山道を登ると、小さな小さな川が流れていて、メープルの紅葉とあいまってなかなか風流。ビール飲みながらちょっとしたピクニック。めっちゃ寒いけどがんばってビール飲む。下の方から聞こえるフランス語のカントリーミュージックのライブを聴きながら踊ったりしながら、がんばってビール飲む。

しばしのんびり遊んだ後、さらに上に行くと小さな滝があったり、楽しい。めっちゃ寒いけど。

下に戻ると、まだライブをやっていたので、焚き火にあたりながらしばし鑑賞したり、ショッピングストリートを散策したり、カモ(or グース?)を観察したり。

寒さに震えつつ車に戻り、モントリオールに戻る途中でプティーン休憩。適当に入ったお店だったけど、ハンバーガーが看板メニューのお店で、ハンバーグのパテを適当にちぎったようなのが入ってるビーフティーンがめちゃくちゃ美味しかった!

月がきれい

帰宅して暖かい部屋でシャンパン飲みながらThe Officeをだらだらと鑑賞する幸せ。小腹が空いたところで、帰宅後にIが仕込んでおいたサーモンの漬け丼をいただく。おーいしー!隠し味で梅酒を入れたらしい。あと、この赤い貝はカナダで採れるやつらしいんだけど、ほどよい食感と甘みが美味。

そこそこ酔いが回ったところでbeer pongタイム!ビールが入ったプラスティックのカップを三つずつ配置し、テーブル上でワンバウンドさせて投げたボールが相手のカップに入れたら、相手はそれを飲み干さなければいけない。先に三つのカップを全部飲んじゃった方が負け、というルールで行なったんだけど、そこそこ動きながら飲むので酔いが加速して、ずっとゲラゲラ笑いながらボール投げ合ってた(床に落ちたボールは適宜水洗い)。後半疲れてきて、自分の分のカップにビールをほんの少ししか入れないで澄ましてたら"Hey, you're cheating!"ってバレちゃった。

黄金色モントリオール 2日目: ダウンタウン散策

近所の教会の鐘が正午をお知らせするのを聞きながら、まだベッドでごろごろしているチームぐうたら。天気が良さそうだし、ダウンタウンでも散策しようかー、とようやく身仕度。
アパートメントを出たら、隣の家の猫リオーナちゃんがベランダから我々をめっちゃ見てた。かわいい。隣人の旅行中にIがお世話をしていてとても懐いていたので、「ちょっと、その女誰よ?!」とチェック入れてたのかな。

ちょうどあちこちでハロウィンの飾りつけがはじまったところで、近所のおうちもヤバめになっててウケる。

近くのブランジュリーでショコラティンとコーヒー。可愛らしい店内には繊細なデザインのケーキも色々置いてあって素敵だった。

地下鉄でダウンタウンに向かい、適当にお散歩。モントリオールで使われているフランス語は、時としてフランス人がまったくわからない言い回しがあるらしく、この広告の"Mets-en"も、フランスでは意味をなさない言葉とのこと。

英語の"Come on (ちょっとー、とか、おいおい、みたいなニュアンスのほう)"のように使われているらしい。すごく気に入ってしまい、このあと私は”Ohhhhhh, come on!"って言いたいときに"Mets-en!"を乱用するようになりました(この情報がどうでもいい2018)。で、このブランド名の”French’s”という言葉にはフレンチキスの意味もあるらしく(これもカナダ限定だったかな)、「フレンチキスする?」「やだー!」みたいなニュアンスの大人ジョークな広告。のはず。私の理解が正しければ。

あと、通路の反対側にあった広告も、オリジナルの文化から飛躍した愉快なもので、その名も「すしバーガー」。その発想はなかった。マグロたたきバーガー、サーモンたたきバーガー。なかなか攻めてる。

高層ビルの間に威風堂々とたつマリー・レーヌ・デュ・モンド大聖堂がとても素敵。中はさらに美しくて、ヨーロッパにいるような気持ち。

リスがめっちゃ見てくるので、しばし見つめ合い、「ごめん、あなたが食べられそうなもの何も持ってないのよ」と英語でお伝えすると、すぐさま踵を返して去っていった。あれ、人間が入ってたのかな。

街中で見かけると必ずテンションが上がる、大好きなSt. Hubertの配達カーとついに記念写真。嬉しすぎてアホみたいなポージング。

昔の駅舎の名残らしい何らかの建物のなかが綺麗。ホッケーチームのスタジオの近くだったかな。

この二日ぐらい前にマリファナがカナダで合法化されたので、どれくらい盛り上がっているのかと思って販売店を覗きに行くと。

すっごい並んでる!建物があるブロックをぐるーっと取り囲みそうな勢い!並んでる人に聞いてみたら「2時間待ちぐらいらしいよ」とのこと。金曜だし、皆うきうきで調達するのでしょうね。

しかし合法化される前から、街を歩いていると結構な頻度でマリファナのにおいはしていたし、吸ってる人とすれ違い様にがっつり煙を吸い込みそうになったりしていたので、あまり大きな違いは感じない。供給ルートのtransperancyは大幅に改善されるのだろうなあとは思います。

McGill大学(カナダでNo.1の大学)のキャンパスにある、Iのお気に入りの小さなmuseum に連れていってもらう。

動物のいろんな剥製があってちょっとビビるんだけど、恐竜のレプリカがあって楽しい。世界の様々な文化についても展示されていて、日本代表で神社のお守りや絵馬、仏像に鎧なども置いてあった。鉱物のコレクションも楽しかった。吹き抜けからふと下を見下ろすと、アナコンダの長い骨が棚の上に展示してあるのが見えて「あれアナコンダだってー」と言うと「君は蛇が嫌いだから、気付かないといいなあ、と思って黙ってたんだけど」と言われた。ええ子や。

さらにチャイナタウン方面に向かってお散歩。小肥羊の前を通りながら「ここの火鍋のラム肉だけは食べられる」って私毎回言ってる気がする。
素敵な壁画。

夜なに食べたい?と問われ、フィッシュ&チップス的なものがいいと所望すると、ちょうど近くにアイリッシュのエリアがあるよ〜、とおすすめのアイリッシュパブに連行。
雰囲気も料理もめっちゃナイス!

お店の隣に牛角があって、ちょっとおしゃれな高級店っぽいオーラを出していた。

寒くなってきたのでそのまま家に帰り、ぬくぬくの部屋でビール飲みながらだらだら。カナダのNetflixでは”The Office”が見られることに気づき、わたくし狂喜。以前はHULUでシーズン2か3ぐらいまで見られたのに、今日本ではUK版もUS版も、配信サービスではまったく見られないよね。嬉々としてUS版のシーズン4あたりから見はじめる。懐かしいこのうっすらと漂う狂気。

黄金色モントリオール 1日目: いきなり極寒

モントリオール直行便が就航するようになったのはたいそう嬉しいものの、需要あるのかな、と勝手に若干心配していたんだけど、プリンスエドワード島やナイアガラ方面の日本人ツアー客が結構乗っていて安堵。
ジントニックは空の上で飲むのが一番美味しい。

ジュラシックワールドの最新作でクリス・プラットにときめき、そして今の勤務先が出てくるある映画を久しぶりに観て、これ最初に観たときは、この会社で働いてみたいけど、まあ無理だよなー、と思ったことを懐かしく思い出す。あの時のわたしよ、わたしはその場所にたどり着いたよ。
またしても機内でほぼ眠れず、11時間のフライト中30分ぐらいうとうとできたぐらいの状態でモントリオール到着。まさかの1時間早めの到着というミラクル。が、しかし降機すると「フライト情報チェックしたら1時間早く着くって表示されたんだけど、まだオフィス出られないやごめん」とI氏からメッセージ入ってた。だよねー。
成田で出発ギリギリまで仕事していたのに、またメールが大量に届いていたので、空港のロビーで黙々と仕事しながらIを待つ。

到着してから2時間後、やっとIが空港に参上。キャッキャうふふと駐車場に向かう途中で外気に触れると寒っ!!10月なかばで早くも摂氏4度ぐらいの寒さ。体感温度は0度ぐらい。Winter is coming.
例によって空港から市内に向かう途中で大渋滞。市内に抜けるまで1時間以上かかったような。寒いし疲れてるし、晩ごはんは家で軽めにのんびり食べよう、ということでスーパーで買い物して帰宅。
ピザにフレッシュなトマトやオリーブなど乗せて焼いてもらい、さらにチーズをガリガリかけてくれた。めっちゃテーブルに飛び散るチーズと躍動感あふれる彼ピッピ。

ピッツア美味しい!ビール美味しい!幸せ!デザートは、最近Iがハマっている謎の甘いもの。コスタリカ産のチョコを削り、ヘビークリームとメープルシロップと共に煮立てていた。

出来上がったのはチョコフォンデュ!スイカとかメロンとか、チョコに浸してはIが次々と口に入れてくれるんだけど、内心「スイカとチョコ。。。」と思いつつ、これが意外と美味しい!チョコレートのソースが絶品。あと、スーパーで買った梨のケーキもめっちゃ美味しかった。早くもカロリー過多だけど幸せ。

意外と充実してるエアカナダ機内映画

エアカナダの映画セレクションがなかなかいい感じで、モントリオールからの帰りのフライト、ほぼ寝ないで映画ばかり観てた。

  • I feel pretty

自信を持てない女性が、あるきっかけにより突然自信満々になって快進撃。心の持ちようがすべて!思いこみ万歳!ありのままの自分ですでに最高なのよ!というメッセージを軽快にめちゃくちゃ楽しく描いていて、とっても幸せな気持ちになる。"Being confidence is sexy" って昔インタビューで誰だったか女性歌手が言っていて、ちょっと気持ちが縮こまりそうになるときに思い出す言葉なんだけど、まさにそういうスピリットがこめられた俺たちのための元気ムービーだった。エイミー・シューマーの作品って初めて見たんだけど、めっちゃチャーミング! ミシェル・ウィリアムズがコメディに出てるのって初めて見たかも。

  • Life of the Party

メリッサ・マッカーシー主演で親友役がマヤ・ルドルフ、っていうだけでもう確実に最高な映画ってわかる。大学時代に妊娠して中退した女性が、離婚をきっかけ(ゲスい旦那役が、いつも「Veep」の報道官役の人なのか「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」のカプートか見分けがつかないどっちかの方)に大学生活に再び挑戦!娘と同じ大学に入学!というお話。
年齢ギャップ物でありながら、年齢を理由に女性を見下すような描写がごく控えめなのが素晴らしいし、メリッサの陽のオーラがほんと楽しい。そして、娘役や彼女の友人たちのコメディセンスも最高にイカしていて、出てくる女性ほぼ皆最高!毎日見てもいいくらい好き!
この予告編にも出てくるGoogleのくだり、めっちゃ笑った!

  • Book Club

長いつきあいの女性たちが毎月課題図書を決めて集まるブッククラブで、いきなりフィフティ・シェイズ・オブ・グレイをぶっこんできたメンバーがいて、いやー、こんなんよう読まんわー、とそれぞれ拒否反応起こしたりしつつも意外とハマったりする様がとてもキュート。いくつになっても恋!ときめき!という勢いの素敵なお姉様方の姿にほんと元気でる。
年齢を重ねた素敵な名女優の生き生きとした様が最高すぎる上に、他のキャスティングも面白くて、ちょっとしたデート相手にいきなりリチャード・ドレイファスが出てきたり、キャンディス・バーゲンのデート相手が、SATCでキャリーが彼女に紹介した料理評論家役の人だったり、あと、何と言っても映画版のフィフティ・シェイド・オブ・グレイに出てるダコタ・ジョンソンのリアルお父さん(ドン・ジョンソン)がしれっと出てるのもめちゃくちゃウケる。マンマ・ミーアに続き、アンディ・ガルシアの壮年ロマンスも堪能。ダイアン・キートンの娘役がアリシアシルバーストーンなのも懐かしいかんじ。
この予告編も、笑える場面いっぱい入ってる!

書籍という概念が禁じられた社会。レイ・ブラッドベリの原作読んでなくてトリュフォーの作品も見てないんだけど、なんとなくお話の行く先はわかる感じのザ・ディストピア映画、といった趣。マイケルBジョーダン氏がめっちゃセクスィ。

  • Love, Simon

ゲイの高校生のカミングアウトについて、わりとポップに描かれている快作。音楽もいちいちよかった。幼なじみ役の女の子がびっくりするくらい美しい。大学時代のナタリー・ポートマンっぽい。

  • 美麗的意外

グイ・ルンメイちゃんが演じる冷血な弁護士が事故死した後、天国的なお役所の手違いで死んでしまった女性の穴埋めで一週間だけその人になりきって生きてくれたら、また元の人生に戻すから、との約束で人間界に戻る話。戻った先は反抗期の中学生女子とかわいい小学生男子と、ぼんやりした夫(とはいえチェン・クン)がいる家庭の専業主婦。これまで生きてきた世界とは全く違う立場で四苦八苦しつつ、いつしか人間味を取り戻す、的な。
ちょっととぼけた雰囲気の独特な世界で描かれる対照的な女性二人の環境が結構リアルで楽しくも苦しく、そして最後の方はやたら泣けてしまった。

紅葉と初雪 in モントリオール

モントリオールで週末デート。今年4度目の訪問となり、これにて春夏秋冬すべてコンプリート。紅葉は、山の方はピークを過ぎていたけど、街中はベストなタイミング。メープルの紅葉がこんなにも美しいとは!と毎日嘆息。



日曜日はめっちゃ寒くて雪がちらついていて、長い冬の予告編といった趣きだった。
そして今カナダでのホットなニュースといえばcannabis。マリファナの合法化2日目くらいにダウンタウンに行ったら、お店があるブロックをぐるりと囲む勢いで行列ができていた。外を歩いていて通りすがりの誰かからはっぱの匂いがする率は以前とさほど変わらないかな、という印象でした。

プーと大人になった僕

はじまって2分で落涙。子どものころ大好きだったあの世界が、やさしく、やさーしく目の前で繰り広げられるのだもの。
昔からピグレットとイーヨが好きで好きで。本の中で一番好きなエピソードは、イーヨが割れた風船を前に、「少なくとも、つぼに入れるものができたからよかったよ。。。」とか言うやつ。思い出すだけで涙が出る。そして大人になると、あの世界がよけいに身に沁みるのよね。
そういう、ちょっと切ないA.A.ミルンの原作世界を、ものすごく丁寧に、きちんと、映画にとりこんでくれていた。ブランドをしっかる守るという点でディズニーはほんとありがたい。ピーターラビットの実写版にも、同等の敬意が払われてさえいれば。。。とあらためて怒りが込み上げてくる始末。