新年快樂

謹賀新年。本年もよろしくお願い致します。
前年に引き続き、長崎とモントリオールで14時間差の年越しをそれぞれ中継する形式で平和に迎えた2019年。年をとればとるほど、あらゆる側面において人生がますます楽しく幸福度を増していくことに、感謝の気持ちでいっぱいです。
今年は、これまでずっとライフワークとして取り組みたいと願い続けながらもなんだかんだと理由をつけておろそかにしていた案件についてマジで本腰を入れて向き合おうと、ふと思ったmy resolution。
今年も穏やかで豊かで健康的な一年にします。そして、ヨガを一年以上続けていてもいまだに体幹ぐらっぐらで体がめっちゃ硬いので、がんばってどうにかしよう。

黄金色モントリオール 5日目: あとは帰るだけ

もう帰国の日。コーヒーを買いに行くついでに近所のお店でIが、お母さんみたいにもろもろお土産を買って持たせてくれた。帰国して食べてみたモントリオール産のOKAチーズがクリーミーでたいそう美味。

家に帰って荷物を整えている間に、美味しい朝ごはんがあっという間にできていた。

さらに、エアカナダの機内食のイケてなさを語りあっていると、「お弁当持っていきなよ」と、パンケーキやフルーツやをささっと詰めてくれた。完全なるお母さん感。
空港に向かい、チェックインしてお別れ惜しみタイム。出発案内の行き先ボードに表示されている目的地を見ながら、「シカゴ、行った」「私行ったことない」とお互いに言い合うゲームに興じる。
Iが午後早くに仕事の打ち合わせがあるので、セキュリティの手前で行ったものの、別れがたすぎて「ちょっと、もう、私が見送るから!」と空港の外までIを強制的に送って行く。「なんか、イエメンに転勤になったってジャニスに嘘をついたときのチャンドラーみたいだね」とIが言って爆笑するフレンズマニアの我々。
Iを見送って、セキュリティを通ったらもう搭乗開始していて、バタバタとモントリオールにさようなら。
やさぐれて飲んで、Iのお弁当で幸せな気分になり、映画をひたすら見続けて帰国。

黄金色モントリオール 4日目: 初雪

朝ごはんはお気に入りのブーランジェリーへ。道中、ちょうど今まさにハロウィンの飾りつけにとりかかっているご家庭がちらほら見受けられてほのぼの。

やはりこちらのお店のショコラティンが一番おいしい!

いつもは大通りに面した席に座ることが多いのだけど、今回は店の奥の裏庭側に座っていると、隣のビルの勝手口から、完全に日本のラーメン屋さんな装いの日本人らしき男性が出てきて、一瞬自分がどこにいるのかわからなくなってしまった。そういえば夏に来た時に、隣にラーメン屋さんが開店準備中だったような。。。と思い出す。店を出た後に確認したらビンゴだった。モントリオールの街中で初めて日本人(おそらく)を見たかも。
近くのSAQ(酒屋)に行くと、なぜか酒類の表示が逆さまになってる。ちょっと前にSAQでストライキが起きていて、その余波でこうして表示を逆さまにすることでストライキの意思を示しているとか。ナイス発想。

大好きなマーケットでいつものごとくメープルシロップやメープルバターを大量買い。友人宅でそろそろメープルシロップが無くなりそうになると、「あ、marikもうすぐカナダに行くから大丈夫か」と認識されるレベルのメープルシロップ配り屋と化している今年。

Mont Royal に行きたいなーと言うと徒歩での登山をご提案されたのだけど、寒いからヤダ!とごねて車でGo。どっちみち、展望台に行くには駐車場からすごく歩くけどね。紅葉を眺めながらの散歩はとても気持ちがよかった。
寒い寒いと騒いでいたら、展望台で雪が降ってきた。初雪!

ついにモントリオール訪問も四季を一周。Iいわく今はalmost winterの時期。前も書いたかもだけど、モントリオールの季節は、ほぼ冬、真冬、まだ冬、工事中、夏と定義されています(非公式)。

近くにめちゃくちゃ広い墓地があって、車でするーっと通り抜ける。普通に墓地の中を散歩してる人も結構多い。さらに反対側の展望台できゃっきゃ遊んだ後、島の外にドライブ。この橋のデザインほんと大好き。


お隣には並行して新しい橋が建設中。

郊外をぷらぷらドライブした後、水辺を散歩したい、と所望すると、めっちゃ理想的な水辺の林にご案内された。人気のない小道を草をかき分けて歩く感じでなかなか楽しい。

たまーに犬を散歩させてる人などとすれ違うのだけど、ジョギング中の男子が通りかかった時、不意に足を止めてIに話しかけ、二人でアラビア語で会話し始めたのでなにごとかと思ったら、Iの知り合いだった。近所に住んでいるらしいけど、島の外れの端っこの、人がいない林の中で一年ぶりぐらいの知り合いにばったり出会う確率ってすごくない?

再び中心地に戻り、ダウンタウンをドライブ。映画か何か、結構規模の大きな撮影が行われていた。昼間にIの大学構内を通った時も撮影の準備中だったし、モントリオールで映画の撮影をよくやっている、と言うのはほんとなのね、と実感。

夜ご飯、こんな寒い日はやっぱりプティーンでしょ!とモントリオールっ子気取りでプティーンを求める。そして、プルドポークが食べたいの!とお願いすると、Iが良さげなお店を探し当ててくれた。
飲茶みたいなシートにチェックを入れて、お好みのプティーンをカスタマイズできるシステム。これとても楽しい!

プルドポークめちゃくちゃ美味しい!最近プルドポークを家の炊飯器で作る方法を会得したので無敵。

帰宅して適当に流していたYouTubeで、pa pan ga pandaという日本の子ども向けのキャラクタのなかなか強烈な歌とダンスがはじまり、Iがめっちゃ気に入ってたんだけど、日本語の歌詞がなかなかお下品なので、私は英訳拒否の権利を行使。「意味わからないけど超ウケる」と言いながら「チーン!」とポーズを決めるI。
YouTubeはいつだって我々の強い味方で、東京とモントリオールで同時に同じビデオを観てだらだらと感想を述べあったり、渋谷のスクランブル交差点のライブ映像をモントリオールで見ているIにスタバの前で手を振って見つけてもらったりと最大限に活用。こういうくだらないことを嬉々として行うテンションがぴったり合う人が、たとえ一万キロ離れていても存在しているというありがたさ。

ボヘミアン・ラプソディ

Queenの曲は好きだけど、バンドの歴史には詳しくないので、脚色部分にはあまり引っかからず、ただ猫を愛で音楽の力に何度もググッと来る素晴らしい時間を過ごすことができました。
この映画を観て以来、久しく聴いていなかったクイーンの楽曲を毎日聴かずにはいられないくらい、彼らの音の魔法を再確認したかんじ。
そして映画館であんなに猫のゴロゴロ音をいっぱい聞かれるなんて!めっちゃ幸せ!

なんでいきなりマイク・マイヤーズがキャスティングされてるんだろう?と不思議だったのだけど、Bo Rap(って略すんだね)をシングルカットするしないのくだりでの発した彼の言葉に「おおおおおおお!!!!ウェインズ・ワールドか!!しかもその台詞!!」とめっちゃウケてしまった。ドライブ中にBo Rap が流れると必ず首を振る種族の人間にとっては、この上なく嬉しいキャスティング。
あと、GoTのリトルフィンガーとダウントンアビーのトムの組み合わせにワクワクし、意外な展開ににんまり。

黄金色モントリオール 3日目: ビアポン祭

朝食のパンケーキを焼いているIに "Neko! Make a neko pancake, pleaaaase"とせがみ、猫のパンケーキを作ってもらった。わーい!

オムレツもめちゃくちゃ美味しい。ベランダで育てていた(11月下旬現在、すでに植木は全て豪雪に埋もれている模様)青ネギ入り。あと、フィラデルフィアクリームチーズスプレッドがスモークサーモン味なんだけど、これ美味しい!

青空を眺めながら幸せ朝ごはんタイム。

Iは論文の仕上げ作業の最中で、共同執筆者から至急の問い合わせが飛び込んできたため、ごめん出かける前にちょっとだけ作業させて、とお仕事タイム。私もついでに仕事。。

一段落したところで、紅葉を求めてドライブに出発。

途中でスーパーやDollarama(カナダのダイソー的な)に立ち寄り。

DollaramaでIがゲットしたのはbeer pongセット。アメリカの映画やドラマのパーティの場面でよく見かけるアレ、一度やってみたいと私が前に言っていたのをふと思い出したとのこと。今夜はこれで遊ぶのだ。わーい!
市内は天気良かったんだけど、見晴らしのいいハイウェイから見える遠くの空は厚めの雲がかかっていた。虹があちこちで見えて超楽しい。

急にIが気もそぞろな感じになったな、と思ったら、「さっき教授に送った数式の間違いに気づいてしまった。。。ちょっと車停めて連絡したい」と言い出し、近くのTim Hortonsにイン。ショコラショーを飲みながらIの仕事が落ち着くのを待つ。がんばれがんばれ。(このあと論文は無事受理され、今ジャーナルへの掲載待ち。よかった!)
無事解決したらしく、再びドライブ開始。山に入るにつれ、もうすでに紅葉の盛りをすぎた感があることに気づく。こればっかりは、日本の桜と一緒で、一番いい時期にピタッと訪問時期を合わせるのが難しいねえ。でも綺麗は綺麗。Mont Tremblantというスキーリゾートらしき所に到着。寒い!
ちょっとしたロープウェイに乗り込み、上の方へ。けっこうスピード感あってスリリング。

スキー場の斜面の横の山道を登ると、小さな小さな川が流れていて、メープルの紅葉とあいまってなかなか風流。ビール飲みながらちょっとしたピクニック。めっちゃ寒いけどがんばってビール飲む。下の方から聞こえるフランス語のカントリーミュージックのライブを聴きながら踊ったりしながら、がんばってビール飲む。

しばしのんびり遊んだ後、さらに上に行くと小さな滝があったり、楽しい。めっちゃ寒いけど。

下に戻ると、まだライブをやっていたので、焚き火にあたりながらしばし鑑賞したり、ショッピングストリートを散策したり、カモ(or グース?)を観察したり。

寒さに震えつつ車に戻り、モントリオールに戻る途中でプティーン休憩。適当に入ったお店だったけど、ハンバーガーが看板メニューのお店で、ハンバーグのパテを適当にちぎったようなのが入ってるビーフティーンがめちゃくちゃ美味しかった!

月がきれい

帰宅して暖かい部屋でシャンパン飲みながらThe Officeをだらだらと鑑賞する幸せ。小腹が空いたところで、帰宅後にIが仕込んでおいたサーモンの漬け丼をいただく。おーいしー!隠し味で梅酒を入れたらしい。あと、この赤い貝はカナダで採れるやつらしいんだけど、ほどよい食感と甘みが美味。

そこそこ酔いが回ったところでbeer pongタイム!ビールが入ったプラスティックのカップを三つずつ配置し、テーブル上でワンバウンドさせて投げたボールが相手のカップに入れたら、相手はそれを飲み干さなければいけない。先に三つのカップを全部飲んじゃった方が負け、というルールで行なったんだけど、そこそこ動きながら飲むので酔いが加速して、ずっとゲラゲラ笑いながらボール投げ合ってた(床に落ちたボールは適宜水洗い)。後半疲れてきて、自分の分のカップにビールをほんの少ししか入れないで澄ましてたら"Hey, you're cheating!"ってバレちゃった。

黄金色モントリオール 2日目: ダウンタウン散策

近所の教会の鐘が正午をお知らせするのを聞きながら、まだベッドでごろごろしているチームぐうたら。天気が良さそうだし、ダウンタウンでも散策しようかー、とようやく身仕度。
アパートメントを出たら、隣の家の猫リオーナちゃんがベランダから我々をめっちゃ見てた。かわいい。隣人の旅行中にIがお世話をしていてとても懐いていたので、「ちょっと、その女誰よ?!」とチェック入れてたのかな。

ちょうどあちこちでハロウィンの飾りつけがはじまったところで、近所のおうちもヤバめになっててウケる。

近くのブランジュリーでショコラティンとコーヒー。可愛らしい店内には繊細なデザインのケーキも色々置いてあって素敵だった。

地下鉄でダウンタウンに向かい、適当にお散歩。モントリオールで使われているフランス語は、時としてフランス人がまったくわからない言い回しがあるらしく、この広告の"Mets-en"も、フランスでは意味をなさない言葉とのこと。

英語の"Come on (ちょっとー、とか、おいおい、みたいなニュアンスのほう)"のように使われているらしい。すごく気に入ってしまい、このあと私は”Ohhhhhh, come on!"って言いたいときに"Mets-en!"を乱用するようになりました(この情報がどうでもいい2018)。で、このブランド名の”French’s”という言葉にはフレンチキスの意味もあるらしく(これもカナダ限定だったかな)、「フレンチキスする?」「やだー!」みたいなニュアンスの大人ジョークな広告。のはず。私の理解が正しければ。

あと、通路の反対側にあった広告も、オリジナルの文化から飛躍した愉快なもので、その名も「すしバーガー」。その発想はなかった。マグロたたきバーガー、サーモンたたきバーガー。なかなか攻めてる。

高層ビルの間に威風堂々とたつマリー・レーヌ・デュ・モンド大聖堂がとても素敵。中はさらに美しくて、ヨーロッパにいるような気持ち。

リスがめっちゃ見てくるので、しばし見つめ合い、「ごめん、あなたが食べられそうなもの何も持ってないのよ」と英語でお伝えすると、すぐさま踵を返して去っていった。あれ、人間が入ってたのかな。

街中で見かけると必ずテンションが上がる、大好きなSt. Hubertの配達カーとついに記念写真。嬉しすぎてアホみたいなポージング。

昔の駅舎の名残らしい何らかの建物のなかが綺麗。ホッケーチームのスタジオの近くだったかな。

この二日ぐらい前にマリファナがカナダで合法化されたので、どれくらい盛り上がっているのかと思って販売店を覗きに行くと。

すっごい並んでる!建物があるブロックをぐるーっと取り囲みそうな勢い!並んでる人に聞いてみたら「2時間待ちぐらいらしいよ」とのこと。金曜だし、皆うきうきで調達するのでしょうね。

しかし合法化される前から、街を歩いていると結構な頻度でマリファナのにおいはしていたし、吸ってる人とすれ違い様にがっつり煙を吸い込みそうになったりしていたので、あまり大きな違いは感じない。供給ルートのtransperancyは大幅に改善されるのだろうなあとは思います。

McGill大学(カナダでNo.1の大学)のキャンパスにある、Iのお気に入りの小さなmuseum に連れていってもらう。

動物のいろんな剥製があってちょっとビビるんだけど、恐竜のレプリカがあって楽しい。世界の様々な文化についても展示されていて、日本代表で神社のお守りや絵馬、仏像に鎧なども置いてあった。鉱物のコレクションも楽しかった。吹き抜けからふと下を見下ろすと、アナコンダの長い骨が棚の上に展示してあるのが見えて「あれアナコンダだってー」と言うと「君は蛇が嫌いだから、気付かないといいなあ、と思って黙ってたんだけど」と言われた。ええ子や。

さらにチャイナタウン方面に向かってお散歩。小肥羊の前を通りながら「ここの火鍋のラム肉だけは食べられる」って私毎回言ってる気がする。
素敵な壁画。

夜なに食べたい?と問われ、フィッシュ&チップス的なものがいいと所望すると、ちょうど近くにアイリッシュのエリアがあるよ〜、とおすすめのアイリッシュパブに連行。
雰囲気も料理もめっちゃナイス!

お店の隣に牛角があって、ちょっとおしゃれな高級店っぽいオーラを出していた。

寒くなってきたのでそのまま家に帰り、ぬくぬくの部屋でビール飲みながらだらだら。カナダのNetflixでは”The Office”が見られることに気づき、わたくし狂喜。以前はHULUでシーズン2か3ぐらいまで見られたのに、今日本ではUK版もUS版も、配信サービスではまったく見られないよね。嬉々としてUS版のシーズン4あたりから見はじめる。懐かしいこのうっすらと漂う狂気。

黄金色モントリオール 1日目: いきなり極寒

モントリオール直行便が就航するようになったのはたいそう嬉しいものの、需要あるのかな、と勝手に若干心配していたんだけど、プリンスエドワード島やナイアガラ方面の日本人ツアー客が結構乗っていて安堵。
ジントニックは空の上で飲むのが一番美味しい。

ジュラシックワールドの最新作でクリス・プラットにときめき、そして今の勤務先が出てくるある映画を久しぶりに観て、これ最初に観たときは、この会社で働いてみたいけど、まあ無理だよなー、と思ったことを懐かしく思い出す。あの時のわたしよ、わたしはその場所にたどり着いたよ。
またしても機内でほぼ眠れず、11時間のフライト中30分ぐらいうとうとできたぐらいの状態でモントリオール到着。まさかの1時間早めの到着というミラクル。が、しかし降機すると「フライト情報チェックしたら1時間早く着くって表示されたんだけど、まだオフィス出られないやごめん」とI氏からメッセージ入ってた。だよねー。
成田で出発ギリギリまで仕事していたのに、またメールが大量に届いていたので、空港のロビーで黙々と仕事しながらIを待つ。

到着してから2時間後、やっとIが空港に参上。キャッキャうふふと駐車場に向かう途中で外気に触れると寒っ!!10月なかばで早くも摂氏4度ぐらいの寒さ。体感温度は0度ぐらい。Winter is coming.
例によって空港から市内に向かう途中で大渋滞。市内に抜けるまで1時間以上かかったような。寒いし疲れてるし、晩ごはんは家で軽めにのんびり食べよう、ということでスーパーで買い物して帰宅。
ピザにフレッシュなトマトやオリーブなど乗せて焼いてもらい、さらにチーズをガリガリかけてくれた。めっちゃテーブルに飛び散るチーズと躍動感あふれる彼ピッピ。

ピッツア美味しい!ビール美味しい!幸せ!デザートは、最近Iがハマっている謎の甘いもの。コスタリカ産のチョコを削り、ヘビークリームとメープルシロップと共に煮立てていた。

出来上がったのはチョコフォンデュ!スイカとかメロンとか、チョコに浸してはIが次々と口に入れてくれるんだけど、内心「スイカとチョコ。。。」と思いつつ、これが意外と美味しい!チョコレートのソースが絶品。あと、スーパーで買った梨のケーキもめっちゃ美味しかった。早くもカロリー過多だけど幸せ。