南国デート 2日目: 謎のパーティ in バタム

ヴィラは半分だけ水上コテージみたいな作りになっており、明け方にふと目覚めると、波の音がサラウンドで聞こえて、この上ないパラダイス感に包まれながらふたたび寝落ち。明るくなって起きても、目に入るのは幸せなものしかない。ここ、あと3年くらいいたいな。

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朝ごはんは、特に贅沢を言わなければ問題ないレベルで楽しめます。練乳たっぷりteh susuやkopi susuを飲むと、東南アジアに帰って来た感が盛り上がる。

部屋に戻ってIは洗濯&お仕事タイム。バルコニーで波音を聞きながら私はKindleで「82年生まれ、キム・ジヨン」を読む。まだ読み終わっていないので最終的な感想は述べられないものの、東アジアで女性として生まれ育った人間が感じて来た、たくさんのひっかかりが明確に言語化されていて、とにかく拍手したい。

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3月末まで一ヶ月半の旅に出ているIだけど、インド滞在中に次の職場での仕事開始のオファーが届き、移動しながら論文の仕上げに取り組み、モントリオールの家を引き払う手続きとオタワの新居を探す作業を遠隔で行っていてわりと忙しげ。

真面目に仕事してるな、と思っていたら、部屋の中からちゃおチュールの歌を熱唱する声が聞こえてきて笑った。Iの得意な、ちゃおチュールに夢中で食らいつく猫の真似はとても可愛い。(ザ・知らんがなオブザイヤー)。あと、私が好きでよくお願いするのが、ジャスティン(トルドー)の物真似。英語バージョンとフランス語バージョン両方ともめちゃくちゃ似ててときめく(ザ・知らんがなオブザイヤー第二位)。

論文の修正終わったー!とビーチに繰り出し乾杯タイム。そして海で散々遊び倒す。あと3年ぐらいこの生活を続けたい。

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My女優ハットとられた。

ビーチでだらだらしていると、前日に船で一緒だったインド人家族が登場。ハイテンションで写真を撮り続けていた。彼らの姿を見るともはや安らぎに似た気持ちを感じる。ハイティーをいただきに本館へ。またしょっぱいものと甘いものがいい感じに揃っていて美味しい。

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そのままプールでだらだら。プールの中にバーがあるものの、人がいたことがないので、ホテルの中まで毎度Iがオーダーしに行ってビール運んでもらう。

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プールサイドにテーブルが並び、パーティの準備が行われている模様。夕方になるにつれ、さまざまなコスチュームに身を包んだ人たちがプールサイドに集まりはじめる。意外と高いクオリティのコスチュームで、数名ごとにテーマを決めて揃えている様子。

 

やがて会場の着席案内のアナウンスが中国語で始まり、たまーにシングリッシュでも話しているのを聞くと、シンガポールの企業のパーティで、参加者全員の仮装必須でどのチームが最優秀賞かを決めるコンテスト込みらしく、道理でみな気合が入っている。我々のお気に入りは、白鳥の団体(オール男子)。

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晩御飯は前日と同じシーフードレストランに。大好きなビンタンハイネケンは同じ会社が取り扱っていることが判明。デザインも似てるよね。

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大好きなチリクラブ!幸せーーー!

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そしてカラマリのフライが美味しすぎで二皿目を追加オーダー。イカのフライって、いろんな国の食文化に存在していて、いつも間違いなく美味しいよね、という世紀の発見。

 


酔い覚ましにホテル本館の方まで行くと、まだパーティが続いていた。みな結構飲んでるみたいだけど、べろんべろんに酔い乱れている人が誰もいないのがすごい。ニンジャタートルズの一員がひとり、かなり酔っていてぐったりしていたけど、非常に物静かで、仲間のニンジャタートルに支えられて去って行った。

ホテルの中庭で北京語のポップスがガンガン流れる中(23時。他の宿泊者、安らぐどころの騒ぎじゃないわね)、電飾がついた白鳥コスチューム男子たちが電飾の縄跳びで飛んでいる様子とか、ちょっとヤバい幻覚みたいな光景が広がっていて笑う。

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さらに司会者が「フィナーレはsky lanternラー!皆、願い事書いて飛ばしてラー!」とアナウンス。めちゃくちゃ綺麗!

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椰子の木が立ち並ぶホテルの中庭で火のついたランタンとか飛ばして大丈夫なのか心配しながら見てると、たまにホテルの客室のバルコニーに着地したりしていて、かなりのカオス。さらにホテルの屋上から花火が上がり(23時)、カオスの中でパーティは終わり。と思いきや、北京語のEDMで皆踊りまくっていて、さらにカオス。本館からちょっと離れたコテージ滞在で本当によかった。。。めちゃくちゃ面白かったけど。

南国デート 1日目:HND-SIN-天国

深夜便のプレミアムエコノミーでぐっすり寝られたことが無いのに、懲りずにまた乗ります。すぐさま睡眠体勢に入るつもりが、うっかり見はじめた"Can You Ever Forgive Me?"がとっても良くて目が冴えた。苦いけれど、ほのかに希望を感じさせる大人の映画。コメディモードじゃないのが珍しいメリッサ・マッカーシーの独特の存在感が役柄にぴったりで、オスカーノミニーも納得。日本公開されないなんてもったいない。ボヘミアン・ラプソディ並みの猫ちゃん映画でもありました。

そしてそのままクレイジー・リッチ鑑賞に突入。シンガに向かう便で観るとひときわテンションが高まるね。

めっちゃ寝不足で5年ぶりのシンガポールに到着。36年前の3月、わたしが初めての外国暮らしに心細さでいっぱいでこの管制塔を見上げたその10日ほど後にモロッコで生まれた男の子と待ち合わせです。

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2月の半ばにモントリオールを経ち、インドを放浪していたIからマジでハードで面白すぎるインド旅の報告が毎日入ってくるので、わたしもなんとなくインド酔いしていた日々。チェンナイから到着するIを迎えにT2へ移動。到着ロビーでぼーっとしてたらIが踊りながら登場。4ヶ月ぶりの再会。シアワセー!!

会うなり、インドを去る直前に入ったトイレでの衝撃事件の報告。 "A guy standing next to me peed on my feet"て。悪びれる様子もない、ごく普通の人だったらしい。最後まで鮮烈な印象を残したインド。

とにかく無事にインド旅終わってよかった!はじめての東南アジアへようこそ!まずは、一度試してみたかったチャンギの社食にGo!

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ホッケンミーやクワイテオでシンガの味にご挨拶。

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予定より早めのバタム島行きフェリーに間に合いそうなので、タクシーでTanah Merahのフェリーターミナルへ。太陽がぎんぎんに照りつける2階席には誰もおらず、ふたりの世界。Yay!

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タイタニックごっこして遊んでたら、インド人ファミリーがどやどやとやって来ていきなり賑やかに。やっとインドから脱出したと思いきや、再びインドの空気に囲まれるI。ファミリーがひたすら写真撮影をしまくるのをずっと見守りながらバタムに到着。このマングローブ感やっぱり大好き!

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ターミナルでBatam View Beach Resortのスタッフにパスポート預けてノーチェックで入国し、ホテルに向かう車の中でパスポート返却。インドで揉まれてきたIが「何このVIP感!別世界に来たみたい!」と感動していた。部屋の準備にあと2時間ぐらいかかるかもしれないので待っててー、とのことなので、とりあえずビーチに向かい、椰子の木陰のチェアに寝転がっててだらだら。

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気づいたらふたりとも爆睡。そしていつの間にか太陽にガンガンされされていた足が真っ赤に。再びロビーに向かうと部屋の準備ができたらしいので、カートでバンガローまで送ってもらう。

 

5年前にここに家族で泊まった時は本館の普通の部屋だったのだけど、次回は絶対バンガローがいい!と心に誓っていたので嬉しい。そして当時はまさか、最高に素敵な男性と一緒に戻ってくることになるとは予想だにしていなかったので、より一層喜ばしい。

 


まずはとにかく、日本から持って来た氷結STRONGグレープフルーツ味を冷蔵庫へ!Iが日本に来た時にコンビニでジュースだと思って買ったこれを飲んだ時の衝撃がすごすぎて、彼の最愛ドリンクと化している飲み物。シャワー浴びてだらだらして、程よく冷えた頃に乾杯。

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アフタヌーンティーが付いているとのことなので、道なき道をショートカットして本館を目指す。途中にマスター・ヨーダがたたずんでいた。

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ロビーの横っちょのラウンジでお茶飲んでたら、猫登場。可愛い。

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甘いもの&しょっぱいもののバランスが絶妙なプレート登場。どれも美味しい!!

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食後はそのままプールへ。フェリーで一緒だったインド人ファミリーが登場し、賑やかに写真を撮りまくっていた。Iとのプールでの水遊びめちゃくちゃ楽しい。モロッコの内陸部で生まれ育ったけれど、プール大好きで子どもの頃から泳ぎまくっていたらしい。あまりのエンジョイぶりに、日本には河童という伝説の生き物がいること、そしてその名をそなたに授けよう、と伝えた。Kappaちゃん誕生。

日が暮れて寒くなって来たので私は上がったけれど、まだまだ水をエンジョイし続け、OK、もう出るよ、とプールから上がっては、Nooooot! とまた飛び込む、を繰り返すKappaちゃん。

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心ゆくまで遊び倒し、ヴィラに戻って海が見えるシャレオツなお風呂にお湯ためてしばし温まる。

晩御飯は敷地内のシーフードレストランへ。広い広いレストランにお客は二組ほど。テーブルにあったナフキンで遊ぶ35歳児。後からきた別のテーブルの西洋人カップルの男性も同じことやってて笑った。

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野菜や麺と、ガルーパの醤油蒸しをオーダー。間違いのない味。ガルーパを初めて食べたIがいたく感動し、この魚の名前フランス語でなんていうの?調べて!教えて!とすごい食いつきようだった。フランス語ではmérouらしい。

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大荷物でやって来たこの旅に、唯一持ってくるのを忘れたのが虫刺されのかゆみ止め(そしてホテルの売店には置いていない&周辺に店はない)。かろうじて持ってきていた虫除けスプレーは使うのを忘れていた。えげつない数の虫刺されと共に部屋に戻る。人生初の天蓋付きベッド超素敵なんだけど、とにかく蚊を中に入れたくないという必死な思いが先立つ。

 

 

 

 

 

 

アクアマン

古今東西の面白い映画のいいところ全部つめこみました!ロマンスふわり、爆発ドーン!お魚バーン!爆発ドーン!決闘!突然の砂漠!イタリア旅情編!アーサー王!怪獣!舟盛りドーン!活き造りどうぞ!って感じのめちゃくちゃテンション高くてちょっとどうかしていて最高すぎる映画だった。大好きです。

そして何と言ってもモモアマン可愛い祭り。ゲーム・オブ・スローンズでカール・ドロゴを演じていた時、この役者さんは本当にドスラク語しか話さない騎馬民族の人なんだろうなあ、と本気で思っちゃうくらいハマってたけど、勘違いだった。モモアマンはアトランティスの女王と人間の間に生まれた方だったんだね。失礼しました。お父さん役の人めっちゃスターウォーズ顔、って思ったらジェンゴ・フェットだったのかー。

メリー・ポピンズ・リターンズ

エミリー・ブラントが空から舞い降りてくる映像の多幸感がクライマックス。映像も楽曲もめちゃくちゃ楽しいんだけど、音楽が今ひとつ心に沁み入らないのが惜しい。
初めてエミリーを見たのは、VOGUE編集部でメリル・ストリープにこき使われてる姿だったけれど、今やミュージカル映画で主演をはりメリルの親戚設定で一緒に歌ってるなんて、あの時の頑張ってた女の子が報われたみたいな感じでちょっと感動した。あと、ジェシカおばさん出てた!

ミスター・ガラス

かなり独特の角度から構築されたシャマラン版アベンジャーズ。「信じること」についての壮大な物語だった。カタルシスのないヒーロー映画。。。からのラストの展開に胸が熱くなる。スプリットからさらにパワーアップしたジェームズ・マカヴォイの演技がすごすぎた。マカヴォイ、恐ろしい子(白目)。フィラデルフィアに立つオオサカタワーという設定が、バブル期のダイハード(ブルース・ウィリスつながり)のナカトミ・タワーみたいで懐かしい。あと、妙にsalt baeについて言及してたのが面白かった。

新年快樂

謹賀新年。本年もよろしくお願い致します。
前年に引き続き、長崎とモントリオールで14時間差の年越しをそれぞれ中継する形式で平和に迎えた2019年。年をとればとるほど、あらゆる側面において人生がますます楽しく幸福度を増していくことに、感謝の気持ちでいっぱいです。
今年は、これまでずっとライフワークとして取り組みたいと願い続けながらもなんだかんだと理由をつけておろそかにしていた案件についてマジで本腰を入れて向き合おうと、ふと思ったmy resolution。
今年も穏やかで豊かで健康的な一年にします。そして、ヨガを一年以上続けていてもいまだに体幹ぐらっぐらで体がめっちゃ硬いので、がんばってどうにかしよう。

黄金色モントリオール 5日目: あとは帰るだけ

もう帰国の日。コーヒーを買いに行くついでに近所のお店でIが、お母さんみたいにもろもろお土産を買って持たせてくれた。帰国して食べてみたモントリオール産のOKAチーズがクリーミーでたいそう美味。

家に帰って荷物を整えている間に、美味しい朝ごはんがあっという間にできていた。

さらに、エアカナダの機内食のイケてなさを語りあっていると、「お弁当持っていきなよ」と、パンケーキやフルーツやをささっと詰めてくれた。完全なるお母さん感。
空港に向かい、チェックインしてお別れ惜しみタイム。出発案内の行き先ボードに表示されている目的地を見ながら、「シカゴ、行った」「私行ったことない」とお互いに言い合うゲームに興じる。
Iが午後早くに仕事の打ち合わせがあるので、セキュリティの手前で行ったものの、別れがたすぎて「ちょっと、もう、私が見送るから!」と空港の外までIを強制的に送って行く。「なんか、イエメンに転勤になったってジャニスに嘘をついたときのチャンドラーみたいだね」とIが言って爆笑するフレンズマニアの我々。
Iを見送って、セキュリティを通ったらもう搭乗開始していて、バタバタとモントリオールにさようなら。
やさぐれて飲んで、Iのお弁当で幸せな気分になり、映画をひたすら見続けて帰国。