タイの島めぐり&香港 三日目:タオ島

ぐっすり眠ってさわやかに起床。うっそうと茂る木々に覆われて光が今ひとつ入らないけど、外はたぶんいい天気。ささっと身支度してレストランまで山道をのぼり朝ご飯に。海に張り出した席から覗き込むと、魚がたくさん集まっているのが見えて楽しい。
朝食後はビーチで読書。暑くなってきたらシュノーケルを借りて水のなかに。海に一歩はいるだけで魚がどわーっと寄ってきて、海に慣れないうちはちょっと怖いほど。
ビーチのすぐそばのバーでランチにパッタイをオーダーしたところなかなか美味。しかし蟻と蠅がものすごい勢いで大量に寄ってきます。また虫との戦いに疲れ果ててビーチに戻り、読書&シュノーケリングで夕暮れまでそれなりに幸せな時間をすごしました。
部屋に戻るとまたちょっと憂鬱な気持ちになったので、タオ島から逃げずにとどまる理由づけの一環として体験ダイビングを翌々日に予約。もはや旅というより修行の様相を呈してきている。さっとシャワー浴びて街まで歩いてみることに。ホテルの案内図に、15分くらいで街(たぶん前日に船がついたあたり)まで歩ける、と書いているのをたよりに出発。敷地内にときどき”Town"と書かれた目印があり、オリエンテーションよろしくそれをたどっていき、となりのホテルの敷地を抜け、ビーチに出て、日が沈んだ人気のない砂浜をひとりでとぼとぼ歩く。ここら辺で曲がればいいかな?と勘で適当に歩いているうちに、街らしきエリアに無事はいり、あちこちのバーやお店をチェック。
西洋人でそこそこ賑わっているスポーツバーに入ってサーモンのグリルをオーダーして食べていると、日本VSブラジルのサッカーの試合が始まり、なんだかものすごく嬉しくなる。外国のテレビで知ってる日本人をいっぱい見かけるのは嬉しいものですね。ウッチーへのときめきでホームシック的なものが若干解消されました。
お店のオーナーのお嬢さんらしきハーフのかわいらしい小さい子が店内をうろうろしていて、こちらに向かってぱーっと走ってきてわたしのiPhoneを取って隣に座り、ゲームのアプリを探し出しいきなり遊びだしてびっくり。かわいいから許す。母親が慌ててやってきてごめんなさい!と言われ、いいんですよー、としばらくおしゃべり。なごむ。友人の子どもたちもそうだけど、最近のちびっこのスマートフォン使いの巧みさには驚くよね。
ビール3本飲んでるうちにブラジルがどんどん点を入れたあげく、前半だけで中継が終了したので店を出て、あたりを散策。ダイビングのために来ているっぽい西洋人の若者が多いような印象。
通りすがりのバーのTVでサッカーの中継をまだやっていたので、思わずそのままカウンター席に座ってモヒートをオーダー。すでに4−0くらいになっていて、お店のひとに「あれ、きみの国?」と聞かれ、「そう。あまりいい試合じゃないけど」と悲しい会話。奥のほうで地元のひとがビリヤードをしている以外にお客さんはいないなかなかローカルなバーだったけど、ここで飲んだモヒートがめちゃくちゃ美味しかった!
きっとこっちに行けばホテルのほうに戻れるはず〜、と適当に歩きながら民家の一家団欒の様子などを微笑ましく見たり、知らないリゾートホテルの敷地を散策し、こっちのホテルのほうが快適そう!とハンカチをかみしめながらほろ酔い散歩。道中まったく人に会わず、聞こえるのはカエルの声だけ。ぷらぷら歩いているうちになんとなく見覚えのある小道に差し掛かり、宿泊先方面への矢印を無事みつけてあとは余裕でホテルに到着。ほろ酔いで感覚が麻痺すると部屋の残念感が少しやわらぐかんじ。いいソリューションを発見したわ。