第二十四次去香港 2日目

朝テレビをつけるとサウンド・オブ・ミュージックを放映していた。香港のテレビでこの映画が流れているのを見るのって二回目か三回目。一緒にMy Favorite Thingsやドレミの歌を熱唱しながらのんびり身支度して出発。ホテルのすぐそばの蓮香楼を通りすぎると内部のカオスっぷりの思いでがよみがえりKと震える。そこらへんの金物屋さんがよく見るとザ・香港なグッズの宝庫で楽しい。

ブランチは沾仔記。いつも雲呑麺一択だけど、久しぶりに魚肉団子と雲呑のミックスをオーダーし、魚球のデカさにビビっているとおばちゃんが「等等」と言いながらハサミを持って再登場。団子をじょきじょき切って解体してくれた。さらに、テーブルの上にれんげを置き、「これと、これと、これを混ぜて、魚球につけるといいよ」と言いながら胡椒と辣油と赤酢を混ぜて特製だれを作ってくれた。このお店、雲呑麺が10ドルの頃から通っている(今は23ドル。時代。。。)けれど、こんなサービス初めて!いつも辣油オンリーで食べてたけど、赤酢とこしょうを混ぜたやつも美味しい。好食呀!とおばちゃんに言うとニコニコしてた。

汗だらっだらでお店を出て、エスカレーターで上に向かいハリウッドロードの今では数少ないGODの店舗に。やっぱり好きだなー。せめてこの店舗だけは死守してほしい。これもまた昔より店舗が減った気がするパシフィックコーヒーでコーヒー飲んで、ホテルに戻ってチェックアウト。タクシーで定宿YMCAサリスベリーに。
香港に来るのは香港マラソン以来のKと九龍にわたる西側のトンネルを通りながら、ここ懐かしいねー、タイガーバーム臭すごかったよねー、とあの日の思い出を振り返る。21キロくらいを走るのがあんなに楽しかったなんて奇跡だわ。あれ以来めっきりマラソン大会とはご無沙汰だけど、またどこか走りたいなあ。毎年、東京マラソンに当選したら本気出す!と思ってるんだけど、毎年落選し続けている。。。

やっぱりYMCAのロビーでプールの塩素の匂いをかぐと香港に帰ってきたとしみじみ思うよね。まだ正午すぎだけど部屋が準備ができてたのでそのままチェックイン。前回はスイートだったから特別きれいになっていたのかと思っていたけど、ふつうの部屋もリノベーションにより若干シャレオツになってた。wifiも使えるようになった今、マジで香港で最強の宿だと思います。もちろん素敵なハーバービューなっしよー。

YMCA別館(ペニンシュラ)を通って重慶大履に向かい両替。今回のレートは1万円に対して711ドルだったかな。亀ゼリー食べようぜ、とはりきって海防道に行ったら海天堂が無くなってた!ショック!!広東焼味餐庁も無くなってるし、どうした海防道!九龍公園の入り口近くの許留山も無くなってたし、なんだろう、家賃が高いのかな?仕方ないのでしぶしぶ糖朝へ(もはや糖朝の位置づけってこんなレベルになってしまった。悲しい)。腸粉と豆腐花in胡桃のお汁粉をいただくも、胡桃のお汁粉がほんのり焦げ風味。もう、ほんと、どうした糖朝!

九龍公園をぷらぷらしてフラミンゴにご挨拶。池のところでカメラをかまえた中年男性を警察官が取り囲んでいるので職務質問してるのかと思ったら、「そのカメラいいねー。見せて見せて」的な会話をしていてウケた。朝、沾仔記の前でも警官がふたり駐車中のポルシェの横に立ってなにやら話してるので駐禁でも取り締まっているのかと思ったら「これええなあ」的なノリで見てるだけだった。香港の警察官のこういうところ好き。催涙ガスを市民に向けるなんて野暮は似合わない。

改装工事が行われている佐敦の裕華でぽつぽつお買いものして、ネイザンロードを再び尖沙咀を目指して下る。前夜は香港島の行く先々でシュッとした西洋人男子に囲まれてうきうきだったけれど、九龍サイドに来ると同じ都市とは思えないガチャガチャした雰囲気。これもまた香港のダイナミズムで楽しいですね。バス亭でジェイ・チョウさんの演唱會の広告を発見。ご無沙汰!


尖沙咀の駅近くで海天堂を見かけ、亀ゼリー食べようぜ!と突撃。おいしくないけど安心の味。デトックスデトックス

スーパーで買い物したあと、私だけがまだ空腹を感じていて、マックでポテトを入手。ホテルに戻ってビール飲みながらポテトつまみつつ部屋でごろごろ。快適!ひとしきりだらだらした後、プロムナードに行ってみようとホテルを出ると、別館(ペニンシュラ)の前に横断歩道が!いつできたんだろう?これでYMCA方面から水辺へのアクセスがさらに劇的に楽になった!素敵!

プロムナードをそぞろ歩いていると目につくのが、スマートフォンを取りつけた長い棒を持ってセルフィーを撮る観光客たち。今回Kもフィリピン人にもらったという棒を持ってきてたんだけど、なぜか我々のアイホンを安定させることができず却下。あれ、はたから見てるとけっこうへんてこな光景だけど、便利そう。革新的な道具だよね。

Kが廣生堂に行ってみたいというので、スターフェリーに乗って香港島に戻り、トラムで銅羅湾へ。

トゥー・シスターズとかいうキャラの絵がついたフロリダ・ウォーターが有名なブランドですが、私、一度も商品を生で見たことがありませんでした。お店の場所もよく分からず、地図だとこの辺っぽいんだけどねえ、とそごうの近くの建物の周りをぐるぐる回っていると狭い入口を発見。二階に上がるとごちゃっとした信和中心っぽいつくりの小売店の集合体になっていた。ヴィレッジ・バンガードも入ってた。廣生堂のありかをそこら辺の暇そうなお店のひとに聞いてみると、上の階だよ、との返答。三階をぐるぐる回りようやく発見。なるほどねー。薔薇のシャンプーとかよさそうなのでちっこいのを買ってみました。

この日はスターフェリーの上からくるった光のショーを見ようというアイディアがあり、そのために20時に海の上にいなければ、ということで時間との闘い。急いでMTRで中環に戻り、どうにかいいタイミングで乗船。まあ、でもやっぱりプロムナードから見るのが一番だね。。。終わりのほうでプロムナードにかけこみ、どうにか正式な状態で鑑賞。お疲れ様でした。


うっすらお腹も空いてきたところでMTRで油麻地の四季煲仔飯へ。ここ、冬場しか開いてないと勘違いしてたんだけど、夏場も営業してるのね!よかったよかった。しかも行列を覚悟したたのにすぐに座れてブラボー。わたしは排骨煲仔飯と牡蠣のかき揚げをオーダー。排骨と鶏肉どっちがよりおいしかったかいつもすぐ忘れちゃうので書いておくと、次回行くときは鶏肉&生姜にするべき。それに北蝱を追加してもよし。あと、醤油はかけすぎないこと。以上、未来の自分への伝言。

ぼうちゃい飯のあとはおなじみの義順で牛乳ぷりんコース。パパイヤミルクも。うまい。ただただうまい。

更に旺角までぷらぷら散歩。旺角の歩行者天国にはなぜか記念写真の撮影屋がほうぼうにいて、公主病(プリンセス病。自分大好き女子ってかんじかな)のあなたに!みたいなキャッチフレーズとか書いた看板とか出してる。なんだろ、そこらへんで撮って合成写真にするのかな?しくみがわからないけど実際に若者の集団がそこここで撮影してもらったりしていてナゾの空間だった。

気づけば22時近くで女人街の店はぼちぼち片付けを始めていて、いつもにも増して見るものなし。あの偽物であふれかえる空間にふなっしーグッズがあったら辛いな、とどきどきしてたけどまだそこまでワールドワイドになってなくて安堵。

ホテルに戻り、ビール飲みながらだらだらしてふけ行く香港の夜。満足。