SPY/スパイ


あいかわらず、映画館で観たい映画がぜんぜん無い。が、しかし。今週からはじまったゲーム・オブ・スローンズのシーズン7日米同時放送(もう、もう、第一話からすでに最!高!5回くらい鳥肌たった!そしてわたしの好きなミュージシャンのゲスト出演に驚喜!)だけのためにスカパ&スターチャンネルに入ったら、ずっと見たかった『SPY』をオンデマンドで観ることができて、これがめっぽうおもしろかったのです。

大大大好きな『ブライズ・メイズ』&『ゴースト・バスターズ』のポール・フェイグ監督とメリッサ・マッカーシーによるスパイ映画。そして日本ではまさかの劇場未公開。めちゃくちゃ面白いのに!もったいない!
CIA所属のジュード・ロウ(こんなにかっこいいジュード様を見るのはすごく久しぶりな気がする。粋でいなせなスパイっぷり)の現場での活動を、ねずみやこうもりが飛び交うバックオフィスでカメラとマイクを通してサポートするメリッサ・マッカーシー、という冒頭のアクションと笑いですでにハートをつかまれます。実はけっこう武闘派なメリッサ・マッカーシーが典型的なアメリカのおばちゃんなキャラクタのフェイクIDをあてがわれて現場にスパイとして赴く、というわくわくの展開。
バリバリのイケてるスパイというプライドを全身にまとったジェイソン・ステイサムが絡んでくるのも実にナイスなキャスティング。

もうほんと、ポール・フェイグの笑いが好きすぎる。会話の距離感やリズムのズレが生み出す微妙な笑いなど、独特のセンスがすごく好き。あと、女性の微妙な心もちを台詞や演技に織り込むのがものすごく上手いよね。007の香りが芳醇に漂うスパイ映画の風味も素晴らしくて、エンドロールの数々のスパイ活動報告が笑える。