シェイプ・オブ・ウォーター


デル・トロ監督オスカーおめでとう!!Felicidades!!
なんとなく、雨の日が嫌じゃなくなるような映画。「水のかたち」イコール「愛のかたち」なのだなあ、とうっとり余韻が残るラストがたまらない。あの薄い青い世界にいつまでもたゆたっていたい。
すっごくすっごくネタバレになっちゃうけど、この人のこれは、こういう風になるためにあったんだ!というラストシーンのあれが、今まで生きてきたすべてがこの相手につながっていた、と感じさせる愛にあふれていて、泣けて泣けてしょうがなかった。

美しく仄暗いおとぎ話の世界を揺るがすモンスター的な存在が、実社会での一番のマジョリティであるタイプの人間、という構図が痺れる。そしてオクタヴィア・スペンサーはいつだって困ったときに助けてくれる妖精。
サリー・ホーキンス(映画史上いちばん好きなF**k youの伝え方だった)のファッションや部屋の様子が、さりげなくチャーミング。作中に出てくる夢のように綺麗な映画館が、トロント(因縁の地。。。)に実際にある映画館だと知り、行ってみたい気持ち。