2018 カナダ&キューバ旅 11日目 ピースフルMTLからカオスNYへ

今回の旅におけるモントリオール最後の朝。不承不承荷づくりするそばで、Iがずっと星野源の楽曲をYouTubeで流し続けていてウケる。

前日のドライブ中にかけていた私の古いプレイリストの『恋』がお気に召したようで、めちゃくちゃ今さらながらにうろ覚えの恋ダンスを教えてさしあげる。そして、日本語の歌を練習したい場合は、『恋』より『SUN』の方がゆっくりめだからいいよ、とアドバイス

車に荷物を積み込んで、いつものパン屋。そしてビールもゲットして、近くの山へ。

芝生のうえにパンをがっさーと広げ、Iの奇跡的に美味しい手作りチーズもばさっと広げる。

屋外でお酒だけを飲むのは禁止だけど、ピクニックの体裁ならばOKなので朝ビール!

何もかも美味しいし初夏の風と太陽が気持ちいい!芝生に寝っ転がってだらだらおしゃべり。毎週こんな週末を過ごしたい!しかしモントリオールでこんなに気持ちいい週末を過ごすためには、7ヶ月近い零下の雪まみれの日々を耐える必要があるというジレンマ。
インスタに匂わせ投稿したい感じの写真。

#観空大#空手の型#押忍
ダウンタウンを一望できる場所まで散歩。小高い丘くらいの高さにある広場は人がけっこう集まっていて、おのおの日差しを楽しんでいた。
暖かい時期はIがよくランニングしているというこの山、走るのにほんと気持ち良さそう。

たいそう気持ちのいいピクニックと山歩きで過ごしたご機嫌タイムの後は、とうとう空港への移動。Noooooo!ちなみにモロッコ語で"No"は「La (ラ)」というのだけど、モロッコの公共サービスや店員さんなどがなんでもかんでもお客に"No!'と言うつれない態度を取るのがスタンダードなのを揶揄して、モロッコのことを「ラ・ラ・ランド」というらしい。

あと、モロッコ語の"Yes"は「Iyeh (イィエ)」と発音するので、我々の間ではYes/Noいずれかの答えを要する問いを一方が投げかけた際に「イイエ」と応答し、"Which one? In Japanese or in Moroccan?" と、わざと相手を混乱させる方式が流行っています(ザ・知らんがな)。

モントリオールには、トルドー空港(ジャスティンのお父さんの名にちなんでいる)と、割と近くにもう一つ空港があって謎だったんだけど、かつてコンコルド専用の空港として作られたらしい。おおおおおお。コンコルド、一度乗ってみたかったな。

アメリカ線のターミナルでAAにチェックイン。カウンターで荷物にタグをつけてもらった後、自分で(Iに全部運んでもらったけど)荷物の自動預け機に乗せるのが楽しい。

小腹が空いて来たらプティーンターイム!ということで、フードコートにあったSt. Hubertのプティーンに挑戦。ここのグレイビーソースはチキンの旨味がしみしみで、ソースは今までで一番好きだった!St. Hubertのグレイビーソースは缶入りでスーパーで売ってるそうなので、次に行ったら大量ゲッツ!

ぐずぐすと別れを惜しみ、どうにかセキュリティへ。今回も本当に楽しくてひたすら幸せだった!!

記憶がちょっと曖昧なんだけど、カナダの出国とアメリカの入国が確か同時にサクッとできたような。この移動搭乗ゲート、他の空港にもあるのかな?

往路と同じちっこい飛行機に乗り込み、モントリオールにしばしの別れを告げる。次に来るときは夏景色だね。

寂しいけど、やっぱ乗り継ぎを私の街・ニューヨークにしていてよかった!ニューヨークこそが私が大好きになった最初の外国の街!イェイ!ただいま!
行きがけに見かけた時はめっちゃテンションが上がった、JFK内のあちこちで展開されていたアベンジャーズのプロモーション、映画を見たあとは。。。なんとも。。。嗚呼。。。

勝手知ったる感を醸し出しながらイェローキャブ乗り場に向かう途中でインド人のおじさんにあっさりつかまり、「その乗り場のキャブはマンハッタンには行かない。俺がアレンジするからついてこい」っていきなり声をかけられる。二十数年前、初めてJFKに降り立った時もしつこくつきまとわれた白タクにいまだにつきまとわれるノスタルジー。でもカナダでの平和さにボケーっとしてて、「え?そうなの?」ってちょっとだけ信じかけておじさんについていく私。早く気づいて!

黒塗りの車の前まで来て、「やっぱ変じゃん」とタクシースタンドに戻ろうとすると何やかんやごにゃごにゃ言うので、「私NYは何度も来てるんですけど。マンハッタンまで定額でイェローキャブ行くでしょ」と言うと「定額制は午後3時までだ」と言われ、あ、4年ぶりだしそういうシステムに変わったのかな?と一瞬納得しかけた私。早く気づいて!

「そうなんだー。一応、タクシースタンドの係員とダブルチェックして来るねー」とスタンドに向かうともう追いかけて来なかった。最初の1秒で断れなかった私は完全に平和なカナダモードになってしまっているなー、と反省。

普通にイェローキャブに乗り込んで無事出発。そして途中で運転手さんが「こっちから行くと7番街で曲がると違反になっちゃってホテルの正面につけられないから、ホテルの裏口に停めるけどいい?」と聞かれ、すっかり警戒モードになっていた私が"Are you sure about that?'とちょっと疑い気味の返答をしたらドライバーがぶーぶー言いはじめたので、「ごめん、さっき白タクに捕まりかけて今すごい疑い深くなってるんだ」とフォロー。「ねー、さっきフランス語のラジオ聴いてたでしょ?どちらのご出身?」と話題を変えてどうにか和やかムードに。ドライバーはセネガルの出身だったかな。

「ニューヨークほんと大好きでずっと住みたいと思ってた」と言うと「なぜ住まない?」と問い詰められ言い訳を重ねていると「俺と結婚しよう!そしたらこっちに住めるよ。今マジで結婚相手を探してるんだ。あんたいくつ?あ、その年ならもう貰い手もいないでしょ(ほんとにこういうこと言う人いるんだ!)。俺10才年上だけど、ちょうどいいんじゃない?あんた見た目もそこまで悪くないし、頭もたぶんいいんだろうし、俺は結婚してもいいよ。明日シティホールに行こう!」なんかもう、めっちゃ失礼なんだけど、めっちゃウケてしまった。

「10才年下の超ファービュラスなボーイフレンドがモントリオールにいて、さっき見送ってもらったばかりなんです。今は彼のこと以外は考えられない」とお伝えし、プロポーズ漫才は終了。さすがNY、着いた途端にいろいろ起きて面白い。
無事タイムズスクエアにあるMillenium Broadwayに到着。ドライバーにいいお嫁さんが見つかることを祈る。チェックインカウンターでは陽気なスタッフに「こんな楽しい街に1泊だけなのー?もったいない!」と絡まれ"I knoooooow!"と応える、ザ・NYの空気をさらに堪能。

エンパイヤステートビルディングの突端やタイムズスクエアの広告が見える、楽しくて超快適なお部屋。帰国後にこのTOSHIBAの広告が間も無く終了することを知る。

部屋に入った時点で午後9時。翌朝8時には空港に向かわなければいけない弾丸ステイ。NYの空気を吸えるだけ吸っておこうではないか、と街に繰り出す。タイムズスクエアお久しぶりー!
もはや、マクドナルドのMの字にメープルのマークが入っていないことが違和感!

MOMAの広告のゴッホの絵がめっちゃきれい!今回はMOMAやMETの大好きな絵たちに挨拶できないのがほんと残念。

久しぶりに来ると新しいミュージカルや舞台がいっぱい。スクール・オブ・ロックとかハリー・ポッターは分かるけど、スポンジ・ボブ・スクエア・パンツのミュージカルがかかっていてびっくりした。しかもトニー賞にノミネート!とか書いてるし。あれをどうミュージカルに?!全然想像つかない!
小腹が空いたので日本でも近場で食べられるのについついShake Shackに行っちゃう。NYでも相変わらず混んでますね。
NYで一番好きなビル、クライスラービルディング!

Whole Foodsでも行ってみようか、とユニオンスクエア方面に散歩。Whole Foodsやっぱり楽しいな。ちょろっとお買い物。
こういう、スチームがしゅうしゅう湧いてるのNYっぽくて大好き。

0時くらいまで一人でうろうろしてホテルに帰着。ふだん通りにIとチャット。同じタイムゾーンにいるだけで貴重で幸せ。
昼間はカナダの穏やかな自然の中を歩き、夜はマンハッタンの喧騒の中を歩くギャップ。10代の頃からずっと、この賑やかさにこの上なく心を躍らせ、ここが私のいる場所だわ!とときめき続けたNYだけど、今はモントリオールの穏やかな空気の中でぽわーっとしている方が断然いいな、と思うようになったのは、ロマンスのみならず、加齢によるものなのだろうかと己に問いかけながら寝落ち。