2046

id:michiyonさんと続・花様年華を鑑賞。じゃなかった2046だった。
トニーさんの熱視線絶好調。もうね、あんな瞳の男にちょっかい出されたら、メロメロになるしかないでしょう。そして最後には身を切るような思いでお別れするしかないのよね。と、チャン・ツィイーに120%感情移入。王家衛の映画に出てくる、惚れる側の気持ちがいつも痛い程分かってしまうのは、不幸せなことなのかな。彼の恋愛観は女心にものすごく寄り添った部分が強いので不思議。
ひとたび濃厚な恋愛を経てそれを失ってしまうと、後は抜け殻のように空しい関係をいくつかやりすごしながら生きるか、あるいは失った相手の面影を闇雲に求め続けるしかないのかと、ちょっと暗澹とした気持ちにもなった。ううむ。そんなの困ります!でも日本に渡ったフェイ姉さんのエピソードには救いがあるかな。
新作を見る度にツィイーちゃんのファンになりつつある。あと数本はこの手の、誇り高きビッチ系の役で見てみたい。そしてトニーさん、ブリーフはもう卒業なのかと、寂しい思い。香港の次世代のベストブリーフィストは誰だろう?
20分もあれば言いたいことは全部表現できてしまいそうなところを、魅力的な役者と素敵な音楽と綺麗な映像を使って雰囲気勝負で長々と見せる感じが、結構好き。こんなにも過去の作品の面影満載の映画を作った後、どんな次回作を撮るのかとても気になる。