ゾンビ

香港映画の隠れた名作『生化壽屍(Bio Zombie)』が、『香港ゾンビ』、というタイトルで日本でDVD発売ですって。ビックリしたー。何故、今?そしてこの身もフタもない邦題よ!東京ゾンビにインスパイアされたのでしょうか。

この作品の監督がウィルソン・イップだったとは知らなかった。まさかこの作品が日本で、しかも今頃(たしか1999年あたりにHKで公開されていた)になって、リリースされるなんて。感動すら覚える。SPL効果?昨年、頭文字Dアラン・マック監督効果で『周末狂熱』の日本版DVDが出たのにもかなり驚いたけれど。香港の駄菓子みたいな映画を愛好していると、時折こういうサプライズが訪れるのが楽しいですね。

ホラー大嫌い、ましてやゾンビ物なんてよっぽどのことがないと見る気になれませんが、「香港ゾンビ」(半笑い)は、陳小春サム・リーという、香港映画界屈指の愛嬌者コンビが主演というよっぽどのことであるため、何度となくVCDリピート再生したものです。信和中心のような、あのいかにもな香港の雑居ビル内で繁殖するゾンビたち。小春逃げて!ゾンビこわい!でも小春とサムが素敵〜!という偏った鑑賞法なのだけど、たぶん普通にホラーとして面白いのだと思う。そして意外と切なくて泣ける。葉監督作品での小春&サムといえば「スパイ・チーム」での二人もエエ感じでしたね。

サム・リー出演のゾンビ物というと「ジェネックス・ゾンビ」も忘れてはいけない。いやむしろ思い出してはいけなかった。阿Samが出ているという理由だけで頑張って見た、何本ものいかんともいいがたい香港ホラーVCDが、自宅のクローゼットの奥の奥にわんさか溢れていることを、ふと思い出してしまいました。どうすればよいのか。