会社のものすごく近くにあるのに、今までその存在に気づかなかった和食屋さんでご飯。月並みだけど、大人の隠れ家という形容詞がぴったりの風情あるお店でした。出汁が効いた厚焼き玉子や、生醤油をかけていただく牛すじ煮込みが絶品。和食器がどれも凝っていて、目にも楽しい。ロックを頼むと大きなまん丸の氷が丸っこい素焼きのグラスに入って出てくる姿が愛らしく、からころと氷を揺らしながらゆっくりと、色んなタイプの梅酒を何杯もおいしくいただきました。〆の蕎麦も蕎麦湯も、さりげない美味しさ。渋谷にこんなにも落ち着いた雰囲気の、味がよくしかもお手ごろなハイレベルの飲食店があったとは感激。

日本の西の方って、さほど蕎麦文化が活発ではないと思っているのだけど、実際のところどうなのだろう。九州にいた頃は、蕎麦は年に一度だけ、紅白を見ながら食べるものでしかなかったよ。上京して初めて、蕎麦はうどんと同じくらい日常的な食べ物だと知りました(わたしだけ?)。で、今日は生まれて初めてそばがきを食べました。何あれ!美味しいやないの!ふわふわもっちりの食感に、日本人に生まれてよかったと本気でつぶやいてしまった。