ポールダンスの体験レッスン。ずーーーっとやってみたいと思いつつ先延ばしにしていたのだけど、この前プラネット・テラーで主人公の女子がポールにからみつつ踊っているのを見て完全にスイッチが入った。踊ったあとに、さめざめと泣いているところもいいのよね。

いざ体験してみると、ストリッパーってすごいなあと実感。あんなに女性性を前面に押し出しつつも、実はかなりの男らしさが必要なダンスもちょっとないわ。とにかく握力や腕力が大事っぽい。友だち同士でポールダンスなんて習ったら、お互いの見たことない面を見て照れそうだよね、と思っていたけどそんな余裕もないほど必死。男気全開。
初級者コースだから、ブリトニーが新曲のMVでギミギミー言いながらポールと戯れているあのゆるい感じなのかなー、と思っていたら、いきなり二種類の回転技を教えてもらって目が回ることこの上なし。ひざの裏側をポールに巻きつけて背中がわに回転するのが、もう、日常生活にありえない体勢と遠心力の使い方で、とても面白かった。

先生がものすごい美人な上に優雅かつ色っぽい動きで、同性ながらも口ぽかーんと開けてうっとり見とれてしまった。あまりにも軽々とやってのけるので、私も同じように軽やかに舞っているつもりで鏡に目をやると、ポールにすがりつく一頭のあざらしがズル、ズルズルズル、と回転しながら床にぼてっと着地しているのが見える・・・と思ったら自分だった。

子どものころ、手の摩擦が嫌いで登り棒が嫌いだったなあ、ということを何度となく思い出しながらポールを握っていたけれど、女子力が目覚めるような楽しさには代えがたい。しばらくがんばってみます。

感化されやすい性質なので、帰り道は、消火栓や電車の手すりなどで自主練したい衝動に幾度となく襲われた。これからもきっとそうだと思う。