レッドクリフ Part I (赤壁)

marik2008-11-13


これは・・・恋!恋をしてしまつたに違いない!趙雲に完全に心を奪われてしまつた!

前半の趙雲の見せ場は小説の中でもかなり好きな場面で、それを胡軍が演じるさまが、もう、もう、なんというか、野性味と誠実さの入り混じった男気200%。自分の目がハート形になる、というのを初めて体感した。八卦の陣でのシーンにいたっては、「いけー!いけー!」と心の中で劉備軍を血気さかんに応援しながらも趙雲が映るたびに「ふはぁぁぁ」と目が瞬時にハート形、の繰り返し。スクリーンの中のひとにここまでポワワワ〜ンとしてしまうなんて、「スピード」キアヌ・リーブス以来(パリの映画館で観てハートを打ち抜かれ、鑑賞後はシャンゼリゼ通りを「キアヌ様・・・キアヌ様・・・」とうなされながら歩き、どの美術館でどんな名画を見てもキアヌ・リーブスのことしか考えていなかった)。

ジョン・ウー三国志を撮る、というものすごくワクワクする組み合わせへの期待感を裏切らない、男気満載でダイナミズムにあふれつつ時に繊細な人間描写も垣間見られる、いい映画だった。文章だけで想像をめぐらせていた三国志の世界が、大画面にどどーーんと展開されるのがたまらなく心地よい。本を読んでいるとき、関羽アンディ・ラウ張飛ラウ・チンワンで脳内キャスティングしていたのだけど、映像を観てみたらやっぱりこの二人が演じてみても絶対ハマりそうだと思った。いつか見てみたい。金城さんの孔明はあまりにも無邪気でキュートさが過ぎる気もしたしたけれど、彼にしか出せない愛嬌はやはり魅力的。ハトをうちわでパタパタあおいでいるシーンが好き。

ああ・・・それにつけても趙雲・・・あと1800年早く生まれて出会いたかったよ・・・(病気)。せめて、趙雲の扮装をした胡軍と一緒に馬に乗って記念撮影とか、そういうアトラクションはどこかにないものか。