飛行機がゲートを離れるとき、地上で手を振る整備員たちを見るたびにいつも何故かちょっとグッと来てしまう、あの感じ。仕事人たちの静かなプライドと自信と飛行機への愛情と、旅に出る自分自身の高揚感がミックスされたあの独特のワクワク感が、ちゃんと織り込まれたハッピーな映画だった。
コミカルな部分はほとんど予告編で見せきってしまっているような気がするけれど、やるべき仕事をちゃんとしている人たちのある一日の様子を見ながら、ああ、ほんと仕事がんばろう、という気持ちにさせてくれるのもいい。そして誠一兄さんのポワンとした魅力が発揮されていて楽しかった。
