この日の日記

快適な宿をチェックアウトして荷物を預け、タクシーで晴明神社へ。☆のマークがかっこいい。厄除桃をなでまわし、徒歩で北野天満宮方面へ移動。結構な距離があってめげそうになりつつ、とようけ屋山本でご飯を食べる!絶対に!と念じながらお店に行くと、ちょうど開店直後でまだ席があったので安堵した。午前11時からビールが飲めるよろこびよ。湯豆腐と、あと、油揚げにざっくり切ったネギをはさんでカリッと焼いたものが悶絶するほどおいしかった。湯葉のあんかけ丼でしめて満足。お店を出るとすでに長蛇の列が。あの油揚げは絶対にまた食べたい。
バスで移動して竜安寺へ。お寺に入るあたりで雨が降りはじめた。竜安寺は高校の修学旅行以来で、とても気に入っていた場所だったのだけど、久しぶりに見たら意外とこじんまりしていた。でもやっぱり素敵。何時間でも座っていられそう。しとしとしとと、雨が静かに岩や小石に吸い込まれていく穏やかな時間。ふと隣を見るとMは寝ていた。

建物を出ると雨足が強くなっていて、天気さえよければものすごく気持ちがよいであろう庭園をとぼとぼと歩く。京都にいる間ずっと、京都といえばおなじみの"My Favorite Thing"ばっかり歌いながら(♪Raindrops on roses and whiskers on kittens〜)歩いていたわたしたち。ここではなぜかオペラ座の怪人の楽曲ばかり熱唱しながら雨のなかを歩いていた。

タクシーでホテルの近くまで戻り、一保堂でお茶。玉露の正しい入れ方を教示されて飲んでみると、驚愕のまろやかさと甘み!こんなお茶のんだことない!びっくり。日本茶、深い。お菓子も美味。しばらくのんびりした後、バスで三十三間堂方面へ。バスを降りた時点で拝観受付終了の30分前くらいだったので、雨の中をダッシュ。 やっとの思いでたどり着いた三十三間堂はやはり壮観。わたしのお気に入りの八部衆迦楼羅像がいらっしゃったのでうれしかった。仏像ってまったく詳しくないんだけど、迦楼羅像の造形にはふしぎと心ひかれるものがある。いろんな場所の迦楼羅像を拝観してまわる旅を、老後の楽しみのひとつにしよう。

閉館の時間になり、お坊さんたちの読経をききながら退出し、頭痛封じのお札を買ったら、ここ1ヶ月くらいしつこかった偏頭痛がやわらいだような気がした(素直さはわたしの長所です)。地下鉄で四条烏丸に行って、都路里へ。ほとんど晩御飯の時間なのに、すごい行列。20分ほど待って都路里パフェをいただいた。一番うえに乗っかった抹茶色のクリームが、ソフトクリームだとずっと思い込んでいたのだけど、生クリームだった。へえ。雨のなかをぷらぷら歩いてホテルへ戻り荷物をピックアップして京都駅へ。荷物をホテルから京都駅まで送るサービスなど使えばよかったと思い当たったのは東京に戻ってからだった。

新幹線のなかでおいしいおべんと食べましょうね、と京都駅の伊勢丹にわくわくしながら行ってみると、時間が遅いので、お弁当は軒並み売り切れ。遅い新幹線に乗るときの思わぬ盲点だった。みやげ物など購入し、改札のなかでようやくよさげなお弁当を見つけ、ビールを買ってグリーン車に乗り込んで早々に乾杯。楽しい旅の締めくくりに、iPhoneのカメラで自分たち撮りをこころみるも、何度撮っても二人がきちんとフレームに入りきらないのが可笑しくて、げらげら笑いながらアホみたいに自分たちを撮り続けた。自分撮りがうまくできないなんて、ギャル失格よね。