バンコク 一日目

香港乗り継ぎで2年ぶりのバンコクに夕刻到着。着いたときは快晴だったのに、タクシーでホテルに向かっている途中ではげしい豪雨に見まわれ、熱帯雨林気候の雨のすごさをひさしぶりに体験。川の中をタクシーが走っているみたいだった。それでも空の半分は太陽が出ているので、きれいな大きな虹がずっと見えていてなんだかハッピー。
ペニンシュラバンコクに着くころには雨もやみ、すでにチェックインしていた両親と部屋にて無事合流。父とは一年ぶりの再会。お元気そうでなにより。 部屋の窓からも虹が見えて素敵だった。そして眼下には茶色のチャオプラヤ川が広がり、ゆったりと船が行きかっている懐かしい光景。
はじめてバンコクに来たときに泊まったマンダリン・オリエンタルが対岸に見えてちょっとセンチメンタル。星加波への留学が決まり、あとは大学を卒業するだけ、というキラキラの未来が待ちうけている状態で泊まった15年前のザ・オリエンタル・バンコク。当時は世界で一番のホテルと言われていて、是非とも一度は泊まりたい、とバイトをがんばって友だちとやってきたのだった。海外でのスパ初体験もそうそう、こっち側にあるオリエンタルの別館のスパだったのよね!と回顧。そしてその後のバンコク滞在はいつもカオサン通りだったので、今回は久しぶりの素敵ホテル滞在にいやがおうにもテンションがあがる。
旅行前から散々、ガイドブック熟読しているから!と浮かれていた父親が、るるぶか何かの本当に興味があるページだけを切りとって持ってきていたのがウケた。私も地球の歩き方を持って行くときは、絶対に行かないところの部分ははずして本の量を軽くしたり、街歩きのときは地図のページだけやぶって持ち歩いたりする(本の神様ごめんなさい)から、血は争えない。
晩御飯に行くべくホテルの船で対岸まで送ってもらう。2分くらいの船旅なんだけど、なんとも風雅。蟹のカレー炒めが有名なSom Boon Seafood Restaurantへ行こうと地図で見たら1キロくらいしか離れてないので歩きましょうということになり、信号のない道路をわたったり人気のない高架下を歩いたりでいきなりのバンコク冒険。「暑い、歩くのきつい」と文句たれの父を放置しつつ、初めてバンコクに来た母は面白がりながら歩いていた。ただ、さすがにちょっと地図で見たより遠いなあ、若くはない親をここまで歩かせるのは申し訳ないなあ、というかレストランには本当に着くのかしら?と心中ちょっと不安になってきたので、通りすがりの人をつかまえては確認しいしいようやく到着。
グルーパの揚げたのとか蟹カレー炒めとか空心菜など、美味ナリ美味なりと完食。タクシーでホテルに戻り、川沿いのカフェでコーヒーを飲むからという父を階下に残して部屋に戻るも、なかなか帰ってこないので心配になって見に行ったらなぜか冷酒を飲んでいた。疲れていてお酒につきあう気力もなく部屋に再び戻ったのでした。