欧州・中東・亜細亜めぐり Day 5 ヨルダン(死海)

ビーチリゾートには一人で行かないのが自分のなかでなんとなくルールになっていたのだけど、死海が思い切りビーチリゾートであることに気付いたのは、朝おきて水着を着ているときでした。時すでに遅し。まあ、いいか、とプールサイドでひとり、イギリスで買ってきたHello誌のロイヤルウェディング特集を熟読。お昼に死海を眺めつつキンと冷えた白ワインを飲みながら食べたロブスターのリゾットが超美味!
午後は死海に面してビーチチェアが置かれたエリアで読書したり、ホテルの人がけっこう通りすがりに声をかけてくるので、いろんな人とおしゃべりしたり。下に行って泥パックしておいでよ、と言われ、斜面を下りていくと、狭いプライベートビーチで人々が全身に泥を塗って休憩していてちょっと面白かった。漁港の香りがする泥を顔に塗る勇気がでず、手足にちょろちょろと塗って遊んだりして、死海に入水。前日ひさしぶりにはいたサンダルで靴ずれができていたのですが、通常の海水の5倍ほど塩分が濃い水に入ると、この世のものとは思えない激痛が走るのだとわかりました。
わざわざ死海に来たのに、むざむざ靴ずれで退却するわけにはいかない、と根性で浸かっていたら慣れてきて無問題。よいしょ、と体を横にすると、ほんとにぷかーっと浮かぶのでめちゃくちゃ楽しかった。1時間くらい余裕で浮いていられるんだけど、ちょっと背中とかぴりぴりしてくるので、一旦休憩。
しばらくして本をもっていって海のうえで読んでみたり、近くにいるひとに写真とってもらったり。アメリカ人のお姉さんが「その本貸して〜」と言うのでレンタルして、撮影の小道具としてわたしの本が大活躍していた。
生命を持つものが何も棲んでいないという静かな海でぷかーっと浮かび、対岸に見えるイスラエルの混乱に思いをはせ、なんだかこれまでの旅で経験したことがない不思議な時間を過ごすことができました。さんざん遊んで海から出ると、髪が古い毛布のようにばっさばさになっていた。塩害!
シャワー浴びて死海に沈む白い夕日などながめ、ルームサービスで晩御飯。のんびり!ツイッターを見たらビンラディン殺害が話題になっていて、驚いてテレビをつけてCNNをチェック。あ、そういえばアル・ジャジーラとか見られるのでは、とチャンネル変えてくぎ付け。フセイン処刑のときやはり一人旅の途中で、ポルトガルの中華料理屋のテレビで知ってなんだかぞわぞわしたときと同じぞわぞわ感を感じたのでした。