id:michiyonさんのところで知った「蛋白質ガール」という本が面白かった。台湾の小説って初めて読んだよ。王家衛が版権を買ったとのことだけど、本の構成自体がすでに王家衛っぽい、独り言のスナップショットの連続といった趣。語り手の男性の心理や恋愛に対する姿勢に非常に共感を覚えたのは何故なのでしょう。と同時に、この主人公のようなちょっと何を考えているのか分からない男子に惹かれ、うわーっと盛り上がり、やがて連絡が来なくなってズンドコに落ち込む自分の姿をリアルに想像してしまった。

読んでいる間中、脳内での主人公の姿がイーソン・チャンだったのは「12夜」での役のイメージと似ているからなのかな。親友役はちょっと若い頃のラウ・チンワンとかエリック・コットが狂言回し的に演じている感じで。