浅田次郎の「蒼穹の昴」をようやっと読み終えた。もーーーう、すんごく好き、この本。これに出てくる西太后は、きっと作者も書いていて楽しかっただろうなあ。香港の租借権のくだりも、ほおおーっ、と感動。九十九年になった理由って、ちょっとした語呂遊びみたいなモンだったのだね。リアルの歴史物語の中に作者が時折忍ばせている、「希望」の物語の部分がとにかく泣ける。