読書
1Q84年の世界にいつまでもとどまっていたくて、ゆーっくりゆっくり読んでいたのに、とうとう読み終わってしまってさびしい。そこには得体のしれない黒い影や深い孤独が満ちているのに、なぜか不思議と居心地がよい1Q84年。久しぶりにどっぷりと、村上さんの…
クドカンのドラマが面白すぎるので、原作からどれくらい脱線しているのか興味が沸いて読んでみました。とりあえず、ジョージ・クルーニーとかトミー・リー・ジョージとか、尾美としのりとか、その辺りがクドカンの素敵な悪ふざけなのだとわかった。 原作は原…
あらゆるものが死に絶えた景色の中を歩む父と子。旅行中にビーチやプールサイドで読んでいたのだけど、死滅した世界の様子や、極限状態の人間の姿に絶望的な気持ちになり、ああ、生きるってなんだろう・・・何のために生きるのだろう・・・希望ってなんだろ…
私にはフェミニズム的な思考回路は装備されていないと常々思っていたのに、「嫌われ松子の一生」を読んだ時「なーんか女を馬鹿にしてるなあ」という印象を受け、そう感じる自分にちょっと驚きました。作者はそれなりに愛情を持って書いているのだとは思うけ…
古道具屋の中の、終わらない夏休みのような空間が心地良い。最後の章でハタと現実に戻されつつ泣けた。
浅田次郎の「蒼穹の昴」をようやっと読み終えた。もーーーう、すんごく好き、この本。これに出てくる西太后は、きっと作者も書いていて楽しかっただろうなあ。香港の租借権のくだりも、ほおおーっ、と感動。九十九年になった理由って、ちょっとした語呂遊び…