エターナル・サンシャイン

やー!ようできとる!脚本も素晴らしいし、才気走っているけど観ている人を置いてきぼりにはしない絶妙な映像がたまらなく良かった。

出会いから何から全部記憶の中から消してしまいたい!という気持ちはすっごーーーーくよく分かる。カウフマンみたいな天才君も、そういう焼けるような思いをしたことがあるのかな。そしてこの映画で記憶消去を疑似体験してメソメソ泣いたら、自分の脳の奥に残留していた諸々の想いはもうどうでもよくなった気がする。お得ね。

ジム・キャリーはいつも良い仕事するねえ。彼が出ている映画をつまらないと思ったことが無い。生来の器用さも際立っているけれど、年と共に内なる狂気が上手い具合にこなれてきて、どんどん深みのある役者になっていっている感じもする。予告編で流れたレモニー・スニケット原作の映画では怖いおじちゃんの役をやっているみたいで、早く観たい。