十八代目中村勘三郎襲名披露 五月大歌舞伎 初日 昼の部

  • 菅原伝授手習鑑 車引

これは歌舞伎を好きになるきっかけになったマイ・ファースト歌舞伎。改めて観ると、勇壮で煌びやかな、歌舞伎の美味しいエキスが濃縮された作品だと実感。梅王丸役の勘太郎が、新撰組での平助の最期のシーンを思わせるテンションで、格好よすぎて涙が出そうになった。七之助の桜丸は品があるし、海老蔵の松王丸は迫力アリ。この三人で観られて良かった。ラストの、錦絵が目の前に広がっているかのような光景にため息。

  • 芋堀長者

ほんわかホンワカした舞踏劇。棒しばりの作者の作品、と聞いて納得。善&スマートな橋之介、可憐な亀治郎、すっとぼけた三津五郎、というバランスがなんとも良い感じ。

芝居仕立ての襲名口上。ダブル花道に豪華俳優陣がずらり勢ぞろい。一階席に座っていると、三方を歌舞伎役者の集団に囲まれる状態なので、非常に心浮き立つ思いだった。
鶴松くんという、何歳くらいなんだろう?推定年齢10歳くらいの子役の男の子が中村屋の部屋子になったということで紹介されていた。客席全体がグランパ&グランマ状態でニコニコ見守る中、車引でも非常にしっかりした演技をしていて感動。

  • 梅雨小袖昔八丈 髪結新三

とにかく鰹が食べたくなるよ!