偉い人とのミーティングでただひたすら、ああどうか、むつかしいえいごでしつもんされませんように、とそればかり考えていた。嗚呼、我こそはボンクラ也・・・

ところで今更ながらにダ・ヴィンチ・コード読了。やー、面白いね。「24」インテリ版だね。読み終えた後、興奮のあまり足が攣った。
かつてオプスデイがらみの学校に通っていたので、「こ、こんな組織だったのですか・・・?」とビビりつつ読んだけど、幼少の頃より見聞きしてきたカトリックのあれやこれやが、脳の中で180度ひっくり返るのがとても心地よかった。ほおー、ほへー、と口をぽかんと開き続けた素敵な読書体験とあいなりました。ディズニーのアニメを見返したくなる。あと、モンティ・パイソン・アンド・ホーリーグレイルとか。
そしてものっすごく「最後の晩餐」が見たくなる。あの絵を見に行こうとして迷子になり、オレンジ色の街灯が石畳を照らす、年末のミラノの人っ子一人いない道を「ああ、教会が閉まってしまう!どこ?」と焦りながら一人で走り回っていたメロウな悪い夢のような思い出が蘇った。そしてやっとサンタ・マリアなんとか教会を見つけたと思ったら、目の前でシャッターが閉まったのであった。あれはがっかりだったよ。世界三大がっかり!完全に自分のせい!すぐそばまで行ったのに見られなかった最後の晩餐、いつの日かきっと。
それにしても私のツルツルの脳みそでは計り知れない、夥しい数の暗号がこの世には隠されているのであるなあ。ディズニーランドで隠れミッキーを探すのさえ面倒臭いというのに、皆すごいなあ。

翻訳の文章も素晴らしい。難しすぎず、平易すぎず。日本語の文章自体で読み手を立ち止まらせない滑らかさが、さすが巧の技だと思いました。

しかしこれ、ほんとにトム・ハンクスが主演するのかいな?ちと違う気がするよ。ちょっと前のハリソン・フォードしか思い浮かばない。