抹茶之戀味

昨日飛行機の中で見たこの映画、ものすごく好き。周迅ちゃんが主演の。彼女は『ふたりの人魚』や『ハリウッド・ホンコン』みたいに、ファムファタル的な役を嫌味無く演じるところが大好きですが、この映画では肩の力が抜けたさらりとした女子役でそれもまた可愛らしい。あと、ちょこちょこ現れる小さい女の子が反則的に可愛い。

物語の舞台になっている杭州の街や西湖の風景がなんとも風情があって素敵。ほんのり幻想的な映像や独特のテンポなど、あまりにも好きなツボが多すぎて、絶対この監督は過去に私が好きな映画を何か撮ってるハズ!と思いながら観ていて、『ジェイ・チョウを探して』の人なんじゃないかな、と勝手に思い込んでいたのだけど、帰ってきて調べたら『キッチン』の監督だった。そっちかー!でも分かるわー。リアルとメルヘンが程よく絡まっている世界観はまさにキッチンのそれだわ。

そして何より心を掴まれたのが、主人公の友達役の男子。なんて言うんでしょう、デビタオさんみたいな雰囲気。本人だけは自分のことをすごく男前だと自信を持ってそうな感じがちょっとグッと来るような、不思議な魅力というか。劇中流れる歌もほとんど彼の歌で、歌声がまた良いのよ。本作の監督の息子で名前は厳羚とのこと。今後注目したいキモかっこ良いメンです。