ブラザーズグリム

意外とおとなしめ?小ネタをちょこちょこ混ぜ込んでいたけど、思ったほど弾けきってなかったような。赤ずきんちゃんやヘンゼルとグレーテル、眠り姫といったおなじみのグリム童話テリー・ギリアムの映像美で描かれているのを見るだけで興奮。そういう部分をもうちょっと詳しく見たかった気もします。

一番最近見たテリー・ギリアムの作品が、監督作ではないけど『ロスト・イン・ラマンチャ(ギリアム監督がジャン・ロシュフォールジョニー・デップが出演するドン・キホーテ映画を撮ろうとしたら、洪水やらバジェットの問題でクランク・インした後にプロジェクトがキャンセルになってしまったという一部始終を追うドキュメンタリー)』だったので、とにかく映画がきっちり完成して上映されていることに感動を覚えてしまった。エンドロールでファイナンスのチームの名前を見ながら、「君たちよく頑張った!予算管理ご苦労!」とねぎらいの言葉を極東の国からかけさせていただきました。

この映画のポスターを初めて見かけた時、「リチャード・ドレイファス若返ったなあ」と思ったら、ヒース・レジャーだった。あと、マット・デイモンを初めてキュートだと思いました。マット、イイね!私の中でデイモン=『リプリー』の蛍光グリーンの海パン&皮靴しか思い浮かばないという呪いが、この作品で解けた感じ。二人ともすごく楽しんで役を作り込んでいるような雰囲気が伝ってきて楽しかったです。