単騎、千里を走る。 

号泣する準備はできていた。「あの子を探して」も「初恋のきた道」も、化粧が剥げ落ちるほどの滂沱の嵐。同じようなテイストであろうこの映画も予告編やメイキング番組を見る度に涙してしまい、期待は高まるばかり。

いざ拝見すると長編コントのように思える瞬間が何度かあったりして、微笑ましかった。健さん、意外と機械に強い。不器用じゃない。人間関係に不器用さは見られるものの、中国で生きる人間と日本で生きてきた人間が、互いをなんとか理解しようとする関係性が描かれているようで、すごくホッとしました。一番泣いたのは結局予告編だけだったけれど、後味が暖かい。

今度チャン・イーモウの新作を見る時には、そこにはジョウ・ジエルンが出演しているのだ!とこっそり興奮。