第9次去香港 Day 1

marik2006-04-08


ザ・ペニンシュラ香港別館(勝手に命名。俺ルール)、またの名をYMCA Salisburyにチェックイン。ハーバービュー万歳!荷物を置くとすぐにペニンシュラの本館にご挨拶。マノロ・ブラニクにて夢のように素敵なミュールに魅了され、香港に着いてわずか二時間で自分史上最も高い靴を買ってしまった・・・。香港のマノロですが、私が買ったモデルに関して言えば日本よりも2割ほど安めで、何よりも店頭に置いてある種類が豊富なのが素晴らしいです。そのまま重慶マンションに赴き両替し(お気に入りの奥の方の両替屋が閉まっていてショック)、九龍公園を抜けて佐敦でワンタン麺→義順の牛乳プリン。急ぎ足でホテルに戻って若干おめかし。さっそくマノロ(10cmのピンヒールなのに歩きやすい。感動)をおろして、いざ、紅館へ。

*第二十五屆香港電影金像獎頒獎典禮
長いのでたたみます。

紅館に着くとレッド(紫?)カーペット横はもちろん大騒ぎ。「なんとかさん到着〜」という司会者の声は聞こえるものの、人の壁の向こうの到着ゲストの姿を拝むのは厳しそうなのですぐに中へ入場。紅館の中に入ったのは初めてで、もっとだだっ広い内部を想像していたのですが、思ったよりコンパクト。武道館っぽいかんじ。一週間後にはここでデビタオさんが歌っているのだね・・・と思いを馳せました。場内のスクリーンにて到着する明星の姿を見ていると、おしゃまなハットを被った秋生さんと共に歩くジェイの姿が。

そろそろ開演かしら?という頃に、一階におそろいのピンクのTシャツを着てボンボンを持った大勢の青少年がダラーーーーっと入場。二列に並んでボーっと立っていました。客電が落ちると彼らはおもむろにポンポンをダラダラと振り、列の間を一人のヤング女子が歩いて行ってステージ上に。彼女が台の上の球体に触れると光を放ち、第二十五回香港金像奨開幕。ピンクのTシャツ軍団はゆるゆると退場。非常にゆるいオープニングに満足。
司会はエリック・ツァン(好きすきスキー!)とチャップマン・トウとテレサ・モウ。怒涛のトークに早速広東語リスニング能力がギブアップ。拾える単語だけで脳内で勝手に補完しながら楽しむことにしました。

開演するやいなやまずは新人賞の発表。ジェイがどこに座っているのかもまだ見つけられないうちに、あれよあれよという間に「チョウ・ギッロン(周杰倫)」と名前が呼ばれ、大歓声。展開の速さに呆気に取られつつもジーンと感動。この一瞬のためだけにでも今回香港に来て良かった・・・とウルっている間にステージ上ではジェイさんが淡々と挨拶し、淡々と退場。スピーチの台が自動的に舞台下に収納されるのですが、初めて見たので「あれれれ、台が崩れてる!」と驚いて、去り行くジェイの後姿もうっかり見逃し。

以下、印象的だったことメモ

・ 最優秀衣装デザイン賞のプレゼンターに、ものっすごく上品で素敵な婦人が出てきて目を奪われた。どこのチャイニーズ・タイクーンの太太かと思ったら、和田勉の太太だったよ!ワダエミさん!ちょう素敵。今後も中華系の映画の仕事の予定があると言っていたので楽しみ。
・ 客席のアンディは、隣に座ったツィイーちゃんにしきりに話しかけていて、気配り大王だなあと思いました
・ 張達明のトークショー。理解度2%。ダッミンといい、ショー全体を通しての司会のエリック&チャッピーといい、やたらとアンディをいじっていたような。なにかといえば「ラウダッワー」→苦笑いのアンディのアップが画面に映る、という感じ。あー、みんな楽しそう。広東語、もっともっと理解したい。
・ 『無間道』の♪是誰〜の歌が生で!
外国語映画賞のプレゼンターで出てきた韓国人の中に、「私の頭の中の消しゴム」に出ていると思しきかっこいい人がいた。真的かっこE!あと、「猟奇的な彼女」の猟奇的な彼女役の子もいた。
・ なつかしの主題歌メドレーにてレスリーの「追」を歌っている人のバックで『金枝玉葉』のレスリーアニタ・ムイの映像。涙。途中、客席で歌を口ずさむアンディや神妙な面持ちのアーロンさんなども映りました
・ デカい人がステージに!と思ったらサモ・ハン登場!小学生の頃の自分を連れてきてあげたかった。
・ 『PROMISE無極』と『情癲大聖』はやたらとノミネートされているわりには一つも賞を獲らず。『無極』はどの映像を見てももれなく楽しい。ドンちゃん!『情癲〜』は今回VCDを買って帰ろうと思っていたのに、ノミネーション作品の発表の映像を見るごとに鑑賞意欲が薄れていった。なぜだろう。
・ 前半は『如果、愛』と『頭文字D』が仲良く賞をシェアしていたような。『如果、愛』が受賞してピーター・チャンがステージに上がる度、サンドラ・ンが最高にハッピーな笑顔。
・ 何かの賞のプレゼンターで胡軍(かっこいい!)とサイモン・ヤムが並んで登場。もー、濃い!二人並ぶととにかく濃厚!見ているだけで二日酔いになりそうで最高。
・ 主題歌賞の発表の時、アンディファンとジェイファンの応援合戦のようになっていた。
・ 主演女優賞の周迅ちゃんが、感極まって何度も声をつまらせながら挨拶する姿がキュート。恭喜恭喜!
・ 後半は『鄢社会』が畳み掛けるように追い上げ。未見だけど確かにいい映画の匂いがプンプンする。早く見たい。
・ 主演男優賞の発表はカリーナとサンドラ・ン。サンドラ、明日にでも赤ちゃんが生まれそうなお腹。本当に幸せそう。
・ 初めて生でジャッキー・チェンを見た。小学生の頃の自分を連れてきてあげたかった。
・ 式が終わり、皆帰り支度をする中、出演者用にドリンクが用意されたステージ上では黄秋生さんなど数人の受賞者がグラス片手に歓談。舞台前方ではジャッキーとエリックつぁんが手持ち無沙汰にボーっと、話をするでもなく立っていました。エリックは舞台下の人たちに「上がってこいよ!」と合図するも、さほど人は集まらず。
私は真性ストーカーのごとく、かなりの時間を双眼鏡でジェイ・チョウさんの姿を後ろ45度の角度から観察することに専念していたのですが、私が見た限りでは、たまに隣の席の人に話しかけられる以外は、ずっと発表会でほかのおともだちのピアノの演奏をおとなしく聴いているおりこうさんのこどものようにじっとしていました。拍手をする度に指輪がチラチラ光って眩しい。アンソニー助演男優賞を獲った時に、片手で彼に合図をして、親指を立てて祝福していたのが、なんとも周杰倫らしいなあと思いました。

ということで憧れの金像奨に初参戦したのですが、結構あっさりした式でした。来年はチャン・イーモウ作品で盛り上がって欲しいと思いつつも、面白い香港オリジンの映画がもっともっと沢山出てくるといいなあと。