ブロークバック・マウンテン

「もー、イニス面倒くさい。はがゆい」と思いながら見ていたけれど、ラスト、ほんと最後のカットの窓からの何気ない風景が何故かズンと心に響いた。希望も絶望もなく、ただ思い出を胸に人生は続く、という切なさを閉じ込めた一枚の絵のようだった。なんつって。でもそう見えました私には。

Quizas Quizas Quizasが流れたせいか、この映画を観ながら『花様年華』を思い出しました。今の時代だったら行っちゃえドーンと突っ走ることが可能かもしれない恋でありながらも、時代や属する世界の倫理に縛られて共に生きることがままならぬ二人、というあたりや、相手に言わなかった沢山の言葉が隠れていそうな行間が。

プリティプリンセスが体当たり好演していてビックリ。