松竹大歌舞伎 十八代目中村勘三郎襲名披露@練馬文化センター

義経千本桜 木の実/小金吾討死/すし屋

勘太郎さんが膝の怪我(どうかお大事に!)で休演になり、七之助が二役。急遽演じることになった小金吾役もいい感じにこなしていた。縄を張り巡らした上で見得を切るシーンがクール。お里役の方はもう、とにかく可愛い。「びびびびびー(江戸時代の女子がちょっと怒ったりした時などに発する言葉)」というセリフを久しぶりに聞いた。あれはいつか日常生活で使ってみたい。

「すし屋」の幕が、ものすごく面白かった。前半は笑って、最後の方は切なさ渦巻く人情物。勘三郎さんの大熱演にシビれた。そして、すし桶にいろんな物を入れすぎ!と思いました。

午前中に翻訳学校でボルテージが上がり、その状態で会場に行ったせいか、誰にも頼まれてないのに、芝居を見ながら台詞を脳内で英語に訳す作業が、自分の中で突然大流行。日本語で15秒ほどかかる台詞も英語にすると3秒、というかんじで、私の語彙力不足が悪いのだけど、どうにも素っ気無い台詞にしかならない。「〜しますわいなァ」というような語尾のニュアンスって、どう訳せばよいのだろう。頼まれてもいないのにひとりで悩んでいました。