百年恋歌

１９６６年、１９１１年、２００５年を生きる３組の恋人たちを、スー・チー＆張震が演じる物語。チー坊（スー・チー）三変化がとても魅力的。特に１９１１年の芸妓役での、しっとりとした身のこなしが美しかった。

候考賢の映画を見たのは久しぶりだったけど、彼の作品特有の、ゆったりたゆたうようなリズムを楽しむには、わたしはやっぱりまだまだせっかちで不向きだなあ、と再確認してしまいました。なので、若干スピード感がある２００５年の話が一番目が冴えていたのだけど、あの灰色の切羽詰った恋物語を見終わって映画が終了したころに、１９６６年編のもどかしい初々しい恋が、急に懐かしく愛しく思えました。この感覚が、候考賢作品の味わいなのかな。