思ひ出

欧州旅行記(12/26〜1/9の日記)完成しました。旅行中は「早く日本に帰って、笑ってはいけない警察24時を観たい」と一日三回くらい思ったり、香港の一人歩きの楽しさを想っては「やっぱり、お前しかおらへんねん」と、どしゃぶりの雨の中でさんまがしのぶに言うようなイメージで香港に思いをつのらせていたけれど、旅先で書いていた日記をまとめながら思い返すと、グダグダながらも楽しかったような気がします。後半のやる気のなさがすごい。

ヨーロッパに行くとどうしても観光ルートが広場、教会、教会、広場、広場、教会、というふうになりがち。特定の宗教を持たずに生きているけれど、幼稚園から大学まで(高校とシンガ時代をのぞく)に身に染み付いたキリスト教の教えや祈りが、教会を訪れるたびに自然とよみがえり、懐かしくも背筋の伸びる思いでした。

旅先のMTVでグエンの"Wind it Up"がしょっちゅう流れていたのだけど、あの♪Wind it up!というかけ声は、聞けば聞くほど何かに追い立てられるような恐怖を感じる。ヨーデルもこわい。あと、今回よく街中で聴こえてきた歌は、akonエミネムの"Smack That"。これからもずっと、あの歌を聴くとさみしい欧州の冬を思い出すに違いない。

ひとり旅はもう充分、これまでの人生でお腹いっぱい堪能したのでもういいかなと思いつつ、次回の長期休暇はチベットブータン一人紀行かしら、というささやき声が心の中で聞こえるこの不思議。