自虐の詩

日本一泣ける四コマ漫画であるところの原作で1mlも泣かなかったのに、映画では号泣トランスに入ってしまった。

ちゃぶ台の上の心づくしのお料理が宙を舞うたびに心が痛くて、あーー、やっぱりイサオ無理、いくら物語の展開がわかっていても、たとえ美紀様が演じていても、やっぱり幸江には共感できない・・・と思っていたけど、熊本さんとのエピソードあたりからスイッチが入ってしまった。もう、泣きすぎて目がヒリヒリした。なんだろう。悲しいからでも切ないからでもない、不思議な感情が次々に泉のごとく湧き上がって。人間という生き物に対する愛しさと切なさと心強さ(祝・ご懐妊)に心がぎゅっと絞られるような思い。
西田敏行はやはり日本の宝だと思う。松尾スズキ氏が、ご本人の監督作品には出ていなかったけど、こっちにはひょっこり出演していたのもうれしかった。