第12次去香港 Day 2

朝おきて、カーテンを開けると目の前に香港島の景色が広がっているというのは、この世の幸せのベスト5に入ると思う。かなり、もやーっと、霞がかっているにしても。
スターフェリーにゆられて香港島へわたると、ピアからifcやその先まで直行できる空中歩道(って言うのかな?)が完成していた。まあ、便利。でも中環中心部へも距離はやっぱり遠い。遠すぎる。羅富記で皮蛋と痩肉のお粥。至福のひととき。

文華里で実家用の翡翠の印鑑を発注し、SOHOでエスカレーター乗車ののち、ハリウッドロードから下におりてすぐの場所にある店先で、ベリーダンスを踊るときに腰にまく、コインがついたチャリンチャリン鳴るスカーフを発見。お店のひとがさらに色んな種類の布を出してくれて、腰に巻いてもらって腰を振って試し鳴らしなど。香港まで来て何やってるんだろう、オレ。そして気づけば香港での最初の買い物は、ベリーダンス用のスカーフ。自分が進みたい道がわからない。

エッグタルトを買い食いして、すいかジュースを飲みながらH&Mへ。H&Mは魔窟。試着の列に並んで、着てみて、また売り場をまわるとあらたなキュンと来る服が見つかる、の繰り返しで計15着ほど試着。結論として、わたしはモードな服がかわいそうなほどに似合わないということがよーく、よくわかった。ものすごくかわいいワンピースがあって、ああ、どうか、この洋服が似合いますように、と祈りながら着てみたら、鏡の中に新種の生物がいた。結局無難なかんじのワンピースやスカートのみ購入。店の中に1時間以上いたような。H&Mはおそろしい場所だよ。

ランドマークのジュリークで香港人のセールストークに負けずに、必要なものだけ入手できた自分を褒めたい。香港でガンガン化粧品を買ってしまうのは、BAさんのトークに負けて買ってしまうことに起因していることが多いのでこれからも気をつけていきたい。
通りすがりの靴屋で、ここ何ヶ月か探し続けているブーツの脳内に描いたイメージ(高さ10cmくらいの太めヒールでプラットフォームで、ギャルっぽくない、エレガントさを備えたデザイン)にもっとも近いものを発見。購入。わーい!まさこさまも色違いでお買い上げ。茶色もかわいかったなー。二人で巨大な買い物袋をかかえたまま、マークス&スペンサーの近くのビルに入っている満記甜品に行ってみたら、お店がなくなっていた。ショック。パシフィックコーヒーでしばし休憩。

MTRでホテルまで戻って荷物を置き、大班足浴で全身マッサーヅと足ツボ。全身の方はときおりアクロバティックな動きというか体が悲鳴をあげる体勢があったり。とりあえず、岩石のような肩は若干やわらいだような気がしました。近くの茶餐廳でワンタン麺を食らいYMCAへ戻り、まさちゃんと別れてKCRでいざ、ホンハムへ。

以下、コンサートの感想メモ。

  • 冒頭、「黄金甲」で登場時の衣装の触角!というか、くじゃくの羽みたいなのが、にょーんにょーんと背中から何本も直立しているのが可笑しいというか一周してクール。後頭部がドリルみたいな形のズラが斬新。早着替えで二曲目が「無双」。ブーツの中に黒いパンツをインしているのが妙に似合う。相変わらずドリルみたいな髪型。始終デコだしヘアのジェイの横顔がものすごくかっこいい霊長類っぽくてキュンとする。
  • 「聴媽媽的話」の歌詞に出てくるチョウ・ユンファ(かわいい!)と張學友さん(ええ声)が映像で参加。子どものころに好きだったであろう芸能人とこのような形でからんでいる芸能人の姿は、微笑ましくてとてもよい。
  • 透明ピアノを弾きながら「黒色幽黙」。ピアノを無心に弾いているときの、かっこつけるのを忘れている雰囲気のときのジェイはものすごくイイ。
  • 「チミたち、『不能説的秘密』は見たかね?」などと客席に話しかけながら、名曲「Secret」をポロリンと生演奏。ああ、そんなに早く弾いたら・・・とちょっとハラハラ。やっぱりジェイのピアノ演奏はいいなああああ。
  • 「星晴」の途中でTWINS登場。女の子が歌う「星晴」はとてもかわいい。ふたりともちょっと歌がうまくなった?と思ったら、二曲目の持ち歌を歌い始めると、いつもどおりだった。
  • ゲストの南拳媽媽、好きなのだけど、声が小さい。四人で歌っているとは思えないくらい声が小さい。ララちゃんも宇豪くんも、もっと声出していこう!もっと自信もって!と部活の先輩ばりに激励したい気持ちでいっぱいに。
  • アンプラグド的なノリでの「ヌンチャク」が楽しい!あれ、よくわからないけど歌詞はそのままなのかな?つぁんまかいつぁんまかい、という部分とふふーはひーのところしか分からなかった。ギターを弾くジェイの姿はとても楽しそうで微笑ましい。
  • 「夜曲」のパフォーマンスのコンセプトがまったくわからない。おもしろすぎる。巨大なピンクのハイヒールのセットに腰かけ、死んだ恋人を想う歌詞を口ずさむジェイにからむ二名のお色気女子。ジェイもがんばって女子の腰に手をかけたりするのだけど、指先が微妙に浮いていてほほえましい。女子ふたりが超すてきで、ポールダンスの参考にしようと思った。あれ、日本でやるならリア・ディゾンがやるしかない。リア、ジェイと共演のチャンスだよ!ファイト!
  • 「迷迭香」で、おばあちゃんが出てきてダンス。上品でかわいらしい外婆は、拝見するたびになごみます。
  • アンコール一回目、ドラム叩きながら登場。コンサート全編にわたりジェイがときおり見せる「オレ、やったった!」という得意げな表情が非常に愛らしい。ドラムたたきでもしかり。
  • アンコール二回目、琴で「髪如雪」を弾きながら登場。ぼくが弾ける楽器すべて見せまSHOWだった。

初見ということで、次にどんな曲が来るのか、どんなおもしろ衣装が出てくるか、何も分からないのがこのうえなく楽しかったです。とりあえず、ジェイ・チョウは天才!!という思いで満たされたライブでした。

超ハイテンションでホテルに戻ると、うたたねから目覚めたばかりのものすごくテンションの低いまさちゃんが待っていた。そのとき、二人の温度差、100度。漢口道の廣東焼味餐廳でローストグースと檸檬可樂の熱いやつを深夜にモリモリ摂取して就寝。