第12次去香港 Day 5

朝、いつになくクリアに見える香港島の景色を見ながら、前夜の北京ダックの残りを食らう。一日早く帰るまさこの、もう絶対にスーツケースに入りきらないだろうと思える大量に増えた荷物の、奇跡のパッキング術を目の当たりにして感動をおぼえた。
ダックでお腹いっぱいになってデザートを食べに糖朝に出かけたはずが、気づけばお粥もオーダー。店内のBGMがインストゥルメンタルの「千里之外」であることに突然気づき、なんとなく嬉しい。九龍駅へと向かう朋友をお見送りし、愉快な二人旅終了。おつかれ!ほんっとーに楽しかったYO!
旺角まで上って信和中心へ。2階の写真屋にジェイの演唱會写真がだーーっと並んでいる図を想像していたけれど、まだ昼をまわったばかりのせいか閉まっている店多し。開いている店には演唱會写真はナシ。残念。
油麻地の義順に行って牛乳プリンとパパイヤ牛乳。MTRで上環まで移動し、印鑑をピックアップ。いいかんじの仕上がり。12月とはいえ長袖で歩いていると汗ばむ陽気と湿度に、上環の坂道を上がったり降りたりしていると微妙に疲弊。
SOHOをうろうろしたのちランカイフォンへ行くと、周杰倫世界巡廻演唱會香港站のデカい広告を見つけてニヤリ。バーのハッピーアワーのサインに吸い寄せられ、ビールをオーダー。湿度でぐったりした体にしみこむビアー!好開心!
カウンターで黙々とビールを飲んでいると香港人男子が声をかけてきて、おもむろにマジックを披露。主にトランプを使ったマジックなど。へえ、わあ、すごいねえ、とリアクションしながら、マジック大好きジェイ・チョウさんの周りの人たちも、こうして毎回毎回反応しなければいけないのだろうなあ、と想いをはせた。昼下がりのランカイフォン、カウンターにたたずむ年季の入った西洋人のおじさん、黙々とひとりでランチを食べる西洋人、店の外の喧騒、冷えたビール、マジック大好き男子。なんとなーく、ひところのウォン・カーウァイが映像にしそうな景色だなあと思った。延々と続きそうな勢いのマジックをほどよいところで回避し、男子にバイバイしてランカイフォンをあとに。
スターフェリー乗り場までのろのろと歩き、船で九龍サイドへ戻り、オーシャンセンターへ。レンクロの靴売り場にあったルブタンの、わたしがいつもほしいと思っている靴が、日本で買うよりはるかに安い。けれども今回は私の中の財務大臣が泡吹いて倒れる寸前なので泣く泣く諦める。次回こそは買う!それまでに日本での出稼ぎがんばる!

そして裕華で最後の買い物(今度こそは。絶対、最後)。 ホテルでA姐さんと待ち合わせて竹園へ。ふかひれスープ、チーズロブスター、蒸し魚など食べながら近況報告。姐さんからとってもいい報告があって、本当に嬉しかった。
スタバでコーヒーを買ってプロムナードで夜景を見ながらおしゃべり。星光大道沿いにツリーの形をした、短冊みたいなものが沢山ぶらさがったオブジェがあって、売店に置いてある短冊に願いを書いてぶらさげれば、your wish may come true!とのこと。書いたよ書いたよ。ぶらさげたよ。うふふ。
姐さんと別れ、タクシーでホンハムへ。初日に、開演時間の8時15分になっても客の入りが2割くらいで、8時35分くらにようやく満員になって開演という、うわさには聞いていた香港のコンサートの開始時間ルールを目の当たりにしたので、三回目ともなるとさすがに8時20分くらいに会場入りする余裕も生まれました。
この日はようやくアリーナ席。開演前にショーン・ユーが近くを通ったので凝視。周りには日本人が沢山いて楽しかった。同好の士と歓談している間にあっという間に開演。それにしてもステージが近い。今日はもう、絶対、暴れる!立ち上がる!と心に誓う。

  • 「黄金甲」で、羽男ジェイの両隣でギターを弾いている風の男子二人が、南拳ママの張傑と弾頭であることにはじめて気づいた
  • 「牛仔很忙」で散々楽しそうに歌い踊ったあと、「カウボーイは超忙しいっていうか、カウボーイは超おつかれだよーー」とボヤくのが可愛い
  • ジェイが「淘汰」を歌い始めたとき、ほんと鳥肌が立った。歌声の素晴らしさはもちろん、これから奇跡のコラボーレーションが見られるかも!という興奮で。そして現れた陳奕迅の歌声、二人のハーモニー、歌い終わったあとのハグ。我!很!感!動!
  • イーソンが持ち歌を歌いだす瞬間に、にっこり笑顔から突然ものすごく真剣な顔になったところに、プロの気迫を感じた。お尻大きいなあ。ええ歌声やなあ
  • アンプラグドコーナーでの、薄いパープルのパンツにピンクのギターの色あわせが好み
  • 「陽光宅男」を初めて聴いたとき、これはライブでぴょんぴょん飛び跳ねて一緒に歌いたいなあ、という衝動にかられたのだけど、三回目にしてようやく思う存分ジャンピング。客席前方にかけつけて、周りの人たちとともに飛び跳ねながら、学園祭で先輩のライブを見ているような気持ちだった。楽しい!最高に楽しい
  • 個人的には「髪如雪」が印象的だった。とても幸せなひとときだった
  • 本草綱目」のときの中国ゴマのパフォーマンスで若干失敗したようで、ちぇっ、みたいな表情を見せたジェイが、アンコールの「霍元甲」でふたたびチャレンジ。今度はばっちり成功して、「んふーん」という顔。負けず嫌いな男・周杰倫。好きだ!

燃え尽きて香港體育館を出て、海側のプロムナードへと向かう途中、前を歩いている、小さい子どもを肩車したお父さんらしき人が♪銅鏡映無邪紮馬尾〜と「髪如雪」をごきげんで口ずさんでいて、なんとも微笑ましい光景だった。iPod片手に、さっき聞いた大好きな歌声を反芻しながら、香港島のイルミネーションを見ながらゆっくりとゆっくりと歩くのが最高に気持ちよかった。「天使の涙」で金城武が乗っ取っていたアイスクリームの車で、はじめてアイスを買ってみたよ。昔懐かしいラクトアイスっぽい甘みが、興奮した喉を心地よく潤してくれました。