サイモン・ヤム映画祭
「アイ・イン・ザ・スカイ」を観て以来ヤムヤム熱が冷めず、勝手に映画祭を開催中。日本で見ることができるサイモン・ヤム出演作のうち、完成度の高い作品はすでにほとんど鑑賞してしまっている気がするので、ときには微妙なラインナップ。
それにしても今までは、いろんな映画にヤムヤムがさりげなく出てくるたびに「おっ、ツヤツヤのダンナ、また会いましたね」というテンションで見ていたのに、いまや「きゃぁぁ!出たぁ!」といちいちときめいてしまう己の感覚の変化にまだ慣れない。
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ところどころ面白い。アンディのキュートな日本語はともかく、GTOの日本語が聞きとりにくいのがナゾ。 メイキング映像での、現場でこっくり居眠りするジョニー・トー導演、無邪気にアイスクリームをほおばるジョニー・トー導演にキュン。
ヤムヤム的みどころ:インタポール香港支部のひと。追っていた対象を見つけ、目が合った瞬間の、じゃんがらラーメンでいうと「ぼんしゃん全部乗せ」レベルの胃にもたれそうなこってりスマイルがたまらない。この作品でのサイモンの台詞はほとんど英語なので、東洋人が話す英語フェチにはぐっと来る。
数年前、サム・リーが出ている作品だったらたとえゾンビでも人肉饅頭でもなんでも見るよ!という勢いの時に鑑賞し、ああ、これは、もう、二度と見ないよね、と記憶のかなたに葬っていた作品。まさか時を経てヤムヤム見たさにふたたび手に取る日がくるとは。車にぶつかっただけなのに、みるみるうちにデコが広くなって弱っていくサムのシーンは久々に見てもやはり可笑しすぎる。
ヤムヤム的みどころ:なし。
気楽で軽い映画ながらも、アクションシーンはかなり無茶していて迫力アリ。にぎやかで痛快なアクション映画でした。舞台となっているマレーシアのリゾートにものすごく見覚えがあって、まさか、まさかと思っていたらやはり二年前に行ったコタキナバルのステラハーバーリゾートがロケ地だった。なつかしいヨットハーバーやホテルで、ヤムヤムやユキちゃん(林雪)やチー坊が大暴れしているのが豪華な気分。
ヤムヤム的みどころ:悪いひと。戦っている途中でおもむろに踊りだす、うそくさいタップダンス。ショッキングピンクのスーツ姿にチューリップハットのコーディネートが素敵すぎる。
これは良作!いい映画を観た!シリアスで緊張感に満ちた事件現場、刑事たちの仲間同士のやりとり、さらにはそれぞれの愛情模様も出てくるところが、重層的なハーモニーをかもし出していて、物語の結末に深い余韻を残す。大陸から出てきた設定のユキちゃん(林雪)の演技が実にすばらしくて泣ける。
ヤムヤム的みどころ:刑事。仕事一筋の堅物っぽいんだけど、ちょっと恋愛にも興味なくはないのよ、という部分が非常にチャーミング。
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若い!カーファイも阿Bもヤムヤムもカリーナも若い!全員が全員、ばかげた話をフットワーク軽く楽しげに演じてるさまが楽しい。
ヤムヤム的みどころ:悪いひと。投げられた拳銃を、涙をぬぐって受けとるところが、小技が効いていて可笑しい。