アジア旅 三日目 ビエンチャン-ルアンバパン

7時半にトゥクトゥクが迎えにきてバスターミナルへ。天気雨の中、風を受けて走る朝のトゥクトゥクは格別に楽しい。ターミナルに着くと雨がやみ、きれいな虹がかかっていた。ラオスベトナムカンボジアよりもさらに街中に中国語の看板が多いような気がしました。ビエンチャンは「万象」って書くのね。ラオスはかつて、象がいっぱい、みたいな名前の王国だったらしので、そこから来ているのかな?
ルアンバパンに向けてバスが出発した瞬間、車内に大音量で鳴り響くラオスの演歌。こちらも気兼ねなくiPodで大音量でジェイ・チョウを。この路線では数年前にバスが山賊に襲われて外国人観光客も被害にあったとガイドブックに書いてあったので、すこし緊張。しかしそれよりも恐ろしかったのは高い山を何度も上り下りするくねくねカーブの連続。なかなか厳しい。飛行機だと40分なのになあ、あっという間だろうになあ、と何度も考えざるをえないよね。そびえたつ高い山、高床式の住居、道路をわたってはバスの走行を妨げる小さい小さいにわとりや牛の群れなどには心がなごみました。
10時間と聞いていた道のりを9時間で駆け抜け、ルアンバパンに到着。ターミナルからトゥクトゥクで町の中心地へ。目星をつけておいた宿はちょっと遠くて、地面に敷物や商品を並べてナイトマーケットの準備をしている人たちの間をぬいながらエッサエッサと歩き続けた。メコン川岸に出てすこし歩いたところの宿で部屋を見せてもらい即決。メコンビューの小洒落た部屋には大きなベッドとソファ。バスルームも非常にきれいでドライヤーがついていたのが嬉しい。20代のころのような、水シャワーやら宿の人が組んできてくれるバケツ1杯のお湯だけで入浴、というようなハードな旅はもうできない体力レベルになったとつくづく思う。あれはあれで本当に楽しいので、できるうちにやっておいてよかった。
宿のまわりをぶらっと散歩。メインストリートらしき通りには、快適そうなカフェやレストランがたくさん。独特の可憐さやおだやかさ、ほどよい按配に外国人旅行者の快適さを狙った町づくりがとても落ち着く。なんとなく、中国の大理に似た居心地のよさを感じた。居心地のよさはそれ以上。カフェでビアラオを飲みながら読書。サンドイッチが美味だった。日が暮れて店を出ると、通りの先にはナイトマーケットの電球の灯りが延々と続いていて、その下には色とりどりの布が並べられていて夢のような景色。