7,8年前に一目ぼれして買ったプラダの靴がどうにもこうにも歩きにくくてずっとお蔵入りしていたのだけど、色や形が今年の服によく合いそうなので(とはいえ『キューティ・ブロンド』みたいにウォータークーラーで横入りされて苛立ちを示すために足をコツコツ鳴らしたら、「去年のプラダがそんなに自慢なわけ?」と言われるであろう)、そろそろ陽の目を見ても・・・と久しぶりに履いてみたら、ものすごーく歩きやすくなっていてびっくりした。これ、買った当時は私の所有している中で最もかかとが高い靴(9cmくらい)だったけれど、ここ数年の「ヒールは高く!もっとたかーく!!」という闘魂モードで揃えられたラインナップにより酷使された足には、なんてことのない、むしろ快適な靴になっている。母親が折にふれ「ある程度かかとが高い靴じゃないと歩きにくい」と言っていた気持ちが、最近すごく分かるようになってきた。こうやって、ひとは大人になっていくのだなあ。