マンマ・ミーア

これは楽しい!懐かしいABBAの楽曲とギリシアの島の美しい景色だけでも、ものすごーーくワクワクさせられる。とくに「ダンシング・クイーン」を歌うくだりが最高にハッピーすぎて泣く。メリル・ストリープがはしゃげばはしゃぐほど、なぜか妙にいたたまれない気持ちになったものの、ちょっと悲しげな歌での表現力はさすが。先代のジェームス・ボンドがおもむろに歌いだしたりするのも面白かった。メリルとその仲間たちの、何歳になっても女を忘れない勢いが、いかにも欧米女性っぽい迫力で興味深い。さりげない下ネタがちょこちょこ出てくるなか、「美容クリームの原料がロバの○丸」という小ネタが地味にツボに入ってしまい、頭から離れない(字幕ではロバのエキスのクリーム、と控えめに表記されていた)。そんなクリーム、マジ勘弁!

コリン・ファース様がミュージカル映画に出るなんて!という驚きと興味が、この映画を観る最大のポイントだったのだけど、本編では結構おとなしめな歌いっぷりだったので、なるほどなるほど、と思っていたら、エンディングでの衣装とダンスが非常に衝撃的だった。コリン・・・素敵・・・。最後に流れる、主人公の女の子が歌う"Thank You for the Music"がすごくよい。宇多田ヒカルの声質に似た繊細なゆらぎ。