極寒ホノルル 二日目

がんばって早起きして、真っ暗な夜明け前のワイキキで、野生のイルカとのシュノーケリングツアーのピックアップを待つ。大学時代に『グラン・ブルー』を観て以来イルカとともに泳ぐことに憧れ、今度の旅行はイルカと泳げる旅行にするんだ!と毎回毎回思いながら気づくとインドや中国で砂まみれになっていたかつての私。ようやく、その夢かなえてさしあげましょう!
車で1時間ほどで港に到着。でっかいゴムボートみたいなボートに乗り込み、水着にライフジャケット着用でぶるぶる震えながら出発。風つめたいけど超たのしい!イルカポイントに着くと、先にきていたツアー客がたわむれ中で、沖に停泊して順番をじっと震えながら待つ。たまに海面に背びれが見えたりイルカがくるくるとスピンしながらジャンプしたりするのが見えていやがおうにも興奮は高まる。
Goサインが出て勢いよく海面に飛び込んだ瞬間、「海深い!シュノーケルで息できない!水つめたい!泳いでも進まない!」と大パニック。シュノーケリングをするときは、いつも最初の数分間はものすごく怖い気持ちになってしまうのだけど、今回もそれがやってきた。「もうイルカはいいからボートに戻りたいよ・・・はっ、ボートがあんな遠くに・・・」とさらにパニック。 しばらくするとちょっと落ち着いてきて、下をイルカの集団がふぁっさーと泳いでいるのを冷静に観察することができてとりあえずOK。しかし彼らに着いていこうとすると息がきれて再びパニック。そして、代表で預かっていたインスタント水中カメラのシャッターの押し方が分からずパニック。 という繰り返しでイルカとのスイミング終了。
「なんかちょっと感動した」と言っている友人たちをよそに「あたし・・・ジャック・マイヨールになれなかったよ・・・なんか思ってたのと違う。海こわい・・・」と軽くへこんでいたのだけど、それよりもなによりも尋常ではない寒さ。抑えようとしても抑えきれない体の震えがこわい。ボートの激しい揺れとあいまって吐き気すら。
途中で停泊し、海にパンをばらまいて熱帯魚を集めて皆が楽しむ中、顔面蒼白で震えながら無表情で海にパンを投げ入れた。熱帯魚は一匹も見ていない。 ようやく陸について車でワイキキまで戻るころには体力復活。車のなかで、使い方のわからなかったインスタント水中カメラのヘンな突起を押したら、やっとカシャリという音がして写真が撮れたっぽい。大量のイルカの写真を収めるはずだったカメラに、顔色の悪い私のどアップ写真が一枚。それがハワイの思い出。
ホテルで暖かい格好に着替えてアラモアナへ。ホテルの前でタクシーを呼んでもらったら、長いストレッチリモが到着。普通のタクシーと料金は変わらないのがステキ。 ニーマン・マーカスの中にあるマリポサでランチ。サービスで提供されるでっかい焼きたてのふわふわのパン(Pop over)&ベリー系のチーズクリームと、深いコクのチキンコンソメスープがものすごく美味。あとはスモークサーモンのパスタなど。テラス席で若干つめたい風に吹かれうす曇りの海を眺めながらのランチ。太陽、カモン!
では2時間後に集合ね、と各自アラモアナに散らばり、狂乱の買い物天国スタート。オールドネイビーで友だちの子どもの服を探すのにハマり、Long Drugsで雑貨、Hollisterで暖かい服、ニーマンマーカスで化粧品、と駆け回っていたらあっという間に時間。とりあえず一旦集合してドリンク休憩ののち、延長戦を行うことで合意。まったく買うつもりのなかった指輪を、まったく入るつもりのなかったポンテベッキオで購入。マノロのちょっといい靴くらいの金額だったため、今回は靴は買えない・・・と思いながらNordstormの靴売り場へ(行くなよ)。UGGのもこもこ中敷のローファーが可愛かったので購入。MACとキティちゃんがコラボしている化粧品の数々がキュート。グロス買った。 ホテルに戻り、ホテル内のレストランでご飯。