スラムドッグ$ミリオネア

おお、なるほど!原作とフォーマットは一緒であるものの、クイズの問題やエピソードはほぼ総とっかえで、若干ライト(悲惨な部分はそれでも十分描かれているけれど)な仕上がりの青春ストーリーなのね。

ダニー・ボイル印の疾走感あふれる映像ってやっぱり好きだなー、と思う反面、原作の『ぼくと1ルピーの神様』のほうはもっと重くやるせないエピソードが多く主人公の孤独と強さが際立ち、伏線の回収の仕方やタイトルになっている1ルピーの小道具としてのあり方が絶妙で、とても読みごたえのある小説なので、その味わいを丸ごと生かした映画が見たかったなー、とも思った。が、しかし。エンドロールで万事OKに!あれ大好き!出演者紹介の写真の出方もボリウッドっぽくて最高。
音楽もすべて良かった。速攻サントラ買いました。♪ジャイホ〜〜、って歌いながらボリウッド・ダンスを踊りたい。