(500)日のサマー

marik2010-01-12


恋愛の美しい瞬間や切ない瞬間を、時間軸を自在に行き来しながら描く、とってもチャーミングな作品。いい!すごーくいい!
主人公の男子の考えることや言動への共感の波がおさまらず"I've been there!"って100回くらい心の中で叫んだ。あなたはワタシですか?と何度も何度もつめよりたくなるリアリズム。突然ミュージカル、みたいなシーンですら、ものすごく分かる!もちろん、悲しみ方面のせつなさにいたっては、もう、キュウウウ、と心が絞られてつらかった。
これまでに経験してきた感情の揺れ動きを経て私なりにぼやーんと頭のなかで走り書きしておいた恋愛の真理を、同じことを考えていたひとがひとつひとつ丁寧にあつめてちゃんと整理してキュートにラッピングして、希望というリボンをかけてハイ、と手わたしてくれたような気持ちになる、たからもののような映画だった。