ジュリー&ジュリア

marik2010-01-14

第二次世界大戦の後のパリで、40歳近くになってフランス料理を習い始めたジュリア・チャイルドと、ニューヨークでもやもやと働く毎日のなかでふと思いたち、ジュリアのレシピ本にある500種類以上の料理を、365日間でぜんぶ作っていく日々をブログで報告していく29歳のジュリー。実在のふたりが、料理をとおして自分の人生をよりよきものにしていく様子を交互に描いていて、ふんわり幸せなきもちになる快作。ふたりとも、愛情に満ちた配偶者に恵まれているのもすごくいい感じだった。

ブログの映画化ってアメリカでは意外と珍しいような気がするけれど、そうでもないのかな?ジュリーが当時書いていたブログを探してみたら、まだ残ってた!一日目とか、映画のなかのまんまの文章で感動→http://blogs.salon.com/0001399/2002/08/25.html 

ジュリーのブログのどこかのエントリに「ジュリアが私たちに望むのは、おいしいフランス料理の真髄を知ること。退屈な日常のなかで、おいしくご飯を食べて人生を楽しむ権利があることを思い出してもらうこと」みたいなことが書いてあったんだけど、まさにそういうメッセージが伝わってくる映画だった。うちのル・クルーゼもこれくらいちゃんと活用してあげなければ、と、台所にいる時間をもっと大切にしたくなった。ジュリア・チャイルドのレシピは難易度が高そうなので、とりあえずは「男子ごはん」の全レシピ制覇かしらん(ハードル低い?)。

メリル・ストリープが演じる人物を、わー、好き〜!って思ったのは初めてかもしれない。夫役が「「プラダを着た悪魔」のナイジェルだったのがウケた。今度はとても仲良し!エイミー・アダムスはやっぱり良い。映画館の客席ですぐ隣に座っているかのような親近感。声もかわいい。彼女が飼っている猫が、さりげなくも超かわいらしくて、要所要所でいい演技をしていた。あと、24のクロエを映画館のスクリーンで見るときは、いつも素敵な作品を見ているときだと気づいた。