第四次去台北

朝方、ぐらんぐらんと地震の気配がするので「あれ?ここ東京だっけ?」と思った。会社にいる時みたいに、高いビル特有の地震の吸い込みかたをしているようで、けっこう長くだるだるに揺れつづけるので、どこかで大きな地震があって、その余波なのかな、怖いなあ、と思いながらまた寝た。しばらくして起きてTVを付けたら、高雄で大きな地震があったというニュースががんがん流れていた。
朝食のあと、忠孝復興駅までいって金瓜山いきのバスに乗車。車窓からのおだやかな景色になごむ。端芳の駅あたりにある、ちょっとだけかわった形の橋に無性に心ひかれた。1時間ほどで九份に到着。4回目の訪台にして初めての九份。なるほどとっても愛らしい町。ちゃんとした地図を持たずに歩いていて、軽く迷子になってしまい、神隠しに遭うかとおもったけど、だいじょうぶだった。両親も豚になってなかった。頼阿婆芋圓でタロイモのなんか甘いやつを食べておなかいっぱい。茶館に行こうと思ったものの、タロイモのなんか甘いやつに胃が占領されていたので、九份はこれでもういいかなと基隆いきのバスを待って移動。

台湾ぶらり路線バスの旅、なにがどうというわけではないのだけど、ものすごく楽しい。耳に入ってくる乗客の会話のほとんどは中国語ではなく台湾語で、やわらかい音楽のように聞こえる。たぶん1時間もしないうちに基隆に到着。小さな港町といった風情。そういえば高校の入学祝いは、父が基隆の夜市で買ってきたグッチ(であってもちろんグッチではない)の腕時計だったことを思い出した。 小一時間ほど港のまわりをぷらぷら歩いて、台北に戻る列車に乗車。眠くてほとんど寝ていた。外よりも列車のなかのほうが寒い・・・。

台北に戻り、西門町に行って足マッサージ。極楽!ぽわぽわした気分のまま蚵仔煎を食べ、阿宗麺線で麺線立ち食い。極楽! 一旦ホテルに戻ったあと、信義地区に出向いて映画鑑賞。チケット売り場にけっこう人が並んでいて焦る。待っている間、まだ仕事中の友人にブラックベリー(旅行の間だけ、仕事用に持って行ってた)でのチャットに長々とつきあってもらったあげく、映画が始まる直前に"It's time to see Jay! Bye!"とそそくさと別れをつげたことを、すまないと思っている。映画のあとはホテルの近くの騒豆花でいちごの豆花を夜食にいただく。美味!

今回はひさしぶりにユナイテッド・ホテルに宿泊。部屋をアップグレードしてくれたので、だだっぴろい空間でのゴージャス生活がうれしい。猫足バスタブも健在。大好きなLes Suites Taipei慶城館の完璧なホスピタリティと立地も捨てがたいのだけれど、ユナイテッドだと國父紀念館(sun yat sen ji nian guan)駅が激近なのと、MRT板南線のほうがなにかと使い勝手がよく、ホテル周りのお店が充実しているのもあって、やっぱりかなり魅力的。