ヒアアフター

この映画の予告編を見る度にじくじく泣いていたのだけど、本編は思ったよりあっさり。おとなしい子どもが悲しそうにしている様子にはどうにも弱いので、その手の場面はまんべんなく泣いたものの(とくに地下鉄のシーンがすばらしい)あとはデイモンのしょんぼりした様子を淡々とながめていたかんじ。離れた場所にいる3人の物語がやがてからみあう小さなカタルシスと、鈍色の日々に光が差し込むような後味が好きだった。
あのフランス人の女のひとには丹波哲郎の存在を教えてあげたいな。津波のあとに彼女を助ける男性二人のうち、東洋人の男性が素敵で目が釘づけに。おそらく2,3カットくらいしか出ていないのだけど、なにしろSATC全シリーズを通して一番好みの男性は、シャーロットに鍼治療をするドクター・マオ、というくらい東洋系アメリカ人がツボなわたしにはガツンと来ました。