第二十次去香港 五日目

ガイドブックに載っていた、雲呑大王なるはじめて聞く名の雲呑麺屋に挑戦してみましょうかということで地図をたよりに尖東まで歩いたところ、あるはずの場所にお店が見つからない。近くのジューススタンドのひとに聞いても、店の存在すら知らず。どこへ消えたんだろう、幻の雲呑大王。結局ホテル近くまで戻り池記で雲呑麺欲を満たしたあと、ひさしぶりに星光大道をそぞろ歩き、ブルース・リー像にごあいさつ。

ひとしきり海沿いの散歩を楽しんだあとは尖沙咀界隈で買い物ラストスパート&許留山で楊枝金露。スターフェリーで中環にわたり、IFCでショッピング。香水はここ数年ずっとChloe一辺倒だったけど、Diptyqueの薔薇の香りがいい塩梅なので買ってみたり。

ちょっと休憩しようとIFCのうえのテラス席のバーに行くと、シャンパン・サングリアなる魅惑のメニューを発見。いちごメインのスムージー的なものをシャンパンで割った甘美な味わいのドリンクを、平日の昼のオフィス街のど真ん中で飲みながらくだらない話に興じる幸せといったら!ピッチャー入りでどどんと出てきたそれを思うぞんぶん堪能し、昼間からいいかんじに廃人。

ほろ酔いでご機嫌でレンクロに行き、はたと気づくと、飲酒前に見かけて心惹かれたけれど買うのを思いとどまったトリー・バーチの素敵なハイヒールをふわっと手にとって「これいただくわ」と店員さんに言っているわたしがいた。もう一足、かなり惹かれていたルブタンへの愛は、かろうじて残っていた理性が止めてくれました。そしてさらなる危険地帯、ランドマークのハーベイ・ニコルズに。セールの末期も末期なので女性ものの靴は特にときめかなかったけれど、メンズはまだ掘り出しものがけっこう残っていて、M先生うきうきでお買い上げ。

小腹がすいてきて陸羽茶室で飲茶。はじめて香港に来たとき陸羽で飲茶していたら、となりのテーブルのおじちゃんが広げていたりんご日報に「木村さん&工藤さん、子どもができたので結婚」という旨の見出しが出ていて驚いた(ニュースの内容もさることながら、日本の芸能ニュースが香港の新聞の一面に載るんだ!という衝撃。あのころはりんご日報の芸風をまだ把握してなかった)のが最初の陸羽の思い出。わたしの香港歴とキムラさん家の長女はほぼタメ。

エスカレーターでフェイ・ウォンごっこしながらSOHOに向かい、エスカレーター沿いのパブでビール三昧。いろんなひとが通るので楽しい。ひとしきりだらだらしたあと、スターフェリーで尖沙咀に帰還。今回はスターフェリーに乗るたびに、船内のフェリーのネームプレートを撮影してみたんだけど、結局Morning StarとNight Starばかりだった。月とか週とかでローテーションが決まってるのかな?

プロムナードで夜景ショーを見て、翡翠拉麺小龍包で晩御飯。例によってシェアするにはなかなか切れない長い長い担担麺、美味。ホテルに戻ってビール祭りにて更けていく香港最終日の夜。気づけば今回の滞在、マカオに行った以外は5日間ずっと尖沙咀と中環あたり(と、ちょっとだけ銅羅湾)しかうろうろしてなかった。しかし飽きないのよね。