先月機内で見た映画。

  • The Best Exotic Marigold Hotel

すごくいい映画!ル・シネマあたりで上映されそうな上質さ。それぞれの事情をかかえてインドのジャイプールにあるThe Best Exotic Marigold Hotelに向かったイギリス人シニアたちと、ホテル経営に燃える若きインド人オーナー(たぶん、スラムドッグ・ミリオネアの主人公役の子)の物語。ということでイギリスの素敵な老人祭り。ジュディ・デンチマギー・スミスといったおばあ様たちのかっこよさにシビれる。チャラくない浮ついていないビル・ナイが新鮮だった。人生、何歳からでも新しい世界はのぞけるし、なんだか頑張れるものだね!と非常に心地よい後味。

  • Salmon Fishing in Yemen

この翻訳書、書店の海外文学コーナーでよく目のはしで認識していたのだけど、なぜかずっと「イエメンで鱒釣りを」だと勘違いしてました。鱒じゃなくて鮭だったのか!タイトルのまんま、イエメンで鮭を釣れるようにしようぜ、というお話なのだけど、しっとりした情熱やほろ苦さや軽いユーモアがいい塩梅にちりばめられていて好き。ラッセ・ハルストレム+ユアン・マクレガー+エミリー・ブラントという組み合わせがすごくいいかんじ。そして首相のPR担当でバリバリ働くお母さんなクリスティン・スコット・トーマスが過剰すぎてなんかかっこよかった!

  • LOVE

この世にあまた誕生したラブ・アクチュアリー的作品台湾版(ちょろっと北京も)。登場人物が監督をのぞいてあまりにも美男美女すぎてちょっと現実感が無さすぎるうえに、かなりのご都合主義感は否めないけれど、ニウ・チェンザーの大衆的な娯楽感はわりと嫌いじゃないのでとても楽しかった。はじめのほうで主な登場人物がサクサクとからんでいく構成の巧みさと、ラストがちょっとええ話風なところも好き。ニウ・チェンザーはチー坊(スー・チー)といちゃいちゃしたいから自分と彼女の役をあのように設定したのではないかとにらんでいます。チー坊好きだけど、ああいうふわふわとした役はもうそろそろ厳しくなってきたかな。エディポンはいつ見てももれなく可愛い。

  • 昨日的記憶

認知症の患者をテーマにしたオムニバスの台湾映画。どれもしみじみと胸に響くいい作品でした。そしてとにかく一話目のチャン・チェンがあまりにも男前すぎてくらくらした。