タイの島めぐり&香港 十日目:USM-BKK-HKG

優雅な朝食も最終日。名残惜しくチェックアウトしてタクシーを呼んでもらおうとしたら、早朝なのでタクシーが全然通りかからないという。ホテルの車を出してもらって空港へ。道中、運転してくれているスタッフに「ひとりでビーチリゾートに来るのって初めてだったけど、ちょっとだけしんどかったー」と言ったら、「おひとりでいらっしゃる女性のお客様は結構いらっしゃいますよ。誰とも話したくないから一人でいらっしゃるそうで」と言われ、やー、わたしはそんなヘビーな心境で来たわけではないけど、気持ちはわかるかもー、と返答。一度こういうのやってみたかったから満足だけど、次回からは通常営業で、ビーチは必ず誰かと一緒に行くことにします。

空港でチェックインしたら、このフライトはキャンセルになりました、と言われてビビるも、30分違いくらいの便に振り替えられていて安堵。荷物は香港までスルー。待合エリアがこじんまりしていて和む。バンコク・エアウェイズだとエコノミーでも待っているあいだにドリンクやスナックがいただけて、wifiのパスワードもくれるのでうれしい。
ゲートから素朴なカートで飛行機まで行って、さよならサムイ島。たいていのエアラインで見られるわたしの大好きなくだらないJust for Laughを見ながらニヤニヤしたり軽食を食べているとあっという間にバンコク着。国際線のりかえのひとはこっちですよ〜、とバスに案内され、キャセイのカウンタでチケット引き取り。だだっぴろくて面倒だけど、なぜかいつもほっとするスワンナプーム空港。さほど待たずに搭乗が始まり、またしても中国人観光客のるつぼのなかに放り込まれていざ香港へ。
さくさくと入国して荷物ピックアップしてエアポートエクスプレス乗って九龍でおりてYMCA行きのバスへ、と定番コースをたどりつつ、バスに乗ろうとしたとき係のひとに「你去哪里?」とナチュラルに北京語で聞かれて受け答えしてたのだけど、ほんと、香港に来るたびに北京語の存在感が大きくなっていることを感じる。
今回はハーバービューが取れなくて、シングルルームで我慢ということでYMCAにチェックインしたものの、わ、わびしい・・・。外に出てスターフェリーに乗り込み香港島へ。やあやあ、ただいま!
IFCでA姐さんと待ち合わせして利苑へ。北京ダック!北京ダック!と完全に北京ダックのモードだったのに、「本日売り切れです」と言われてガウチョー!しかしここの日本語メニューはとても面白い。狙ってる?というくらいに愉快なねじれた日本語で最高です。豚肉のカリカリしたやつとか、薬膳的なスープ、チョイサム、牡蠣の土鍋煮などをいただく。美味。お店のひとがなんだかお母さんみたいに面倒みてくれるのが面白かった。
フリンジクラブも中環のおしゃれスタバも閉まっていて、結局蘭桂坊へ。昔は蘭桂坊があるから香港に住みたい!と思っていたけれど、近年はあのエリアに足を踏み入れると音楽の賑やかさに閉口して「どこか静かな店がいい!静かな店にはいろう!」と言ってしまう。蘭桂坊に静かな店を求めてみても、なかなか無いよね。適度な音量のバーでひたすらトーク。旅に出て初めての、なかよしの友達とのおしゃべりが止まらない。ああ、友達って最高。