クラウドアトラス

marik2013-04-11

6つの年代を行きつ戻りつしながら様々なジャンルの人間模様が描かれるトム・ハンクスおよび各国名優チキチキ七変化。
これ、ちょっと、人生で好きな映画ベスト10に食い込むかもしれない。なんて楽しい映像体験なんだろう!きっと来年のオスカーいっぱい獲るね!と興奮しながら観てたんだけど、なんと!米国では昨年公開されてたのね・・・オスカーにガン無視されたのね・・・。メイクアップの賞ぐらいあげてあげてよー。がんばってたよー。西洋人が東洋人を、東洋人が西洋人を演じる、という力技メイクまであるのに。
輪廻転生をテーマにしていて、同じ俳優が異なる年代で同じような関係性を演じるという映画ならではの面白さが存分に楽しめる。メインのほとんどの役者が3〜6役くらいを掛け持ちしていて、ヒュー・グラントが何度生まれ変わってもクズなのと、エージェント・スミスのひとも何度生まれ変わっても怖いひとなのがウケた。カルマ恐るべし。この作品を見ているあいだ、ヒュー様が善きひとで転生していたラブ・アクチュアリーを思い出していました。だからこの映画のことも大好きなのだと思う。あれのめちゃくちゃ桁はずれのスケールのバージョンってかんじ。
構成の壮大さや志の高さに比べるとストーリーやオチのつけ方がちょっと弱いような気もしたんだけど、終わってみると意外とシンプルな愛と希望の物語という印象で、なんか、こう、ちゃんと正しく生きていよう、来世のためにもネ!と前向きな気持ちになるね。
楽家をメインで演じていた男子、すごい見覚えあると思ったら、この前機内で観たスカイフォールのQ役のひとだったんだ!あのひょなーっとした感じが好き。そして周迅ちゃんがハリウッド大作に出ているというだけで嬉しい!
原作者のデイヴィッド・ミッチェルの作品けっこう好きなんだけど、この小説は未読だったので読んでみよう。