美國旅遊 三日目:セドナ-サンフランシスコ

宿泊ホテルから見下ろす位置にL'Auberge de Sedonaという高級ホテルがあり、敷地内の階段を下って行く近道がありそうな気配。そこのレストランが素敵そうなので朝ごはんを食べに行こうかなー、と本とアイホンだけ持ち、ホテルのスタッフに道を聞きながら歩くこと10分ほどで無事レストランに到着。したものの、入口ではたと気づく。お財布持ってきてない。ここ、違うホテルだからルームチャージにできない。うっかりうっかり!わたしのばかー!
すごすごと階段を登り部屋まで戻って再び同じ道をくだる。まあ、そんな苦労も報われるほどの素敵な環境。目玉焼きとベーコンも食べたいけどパンケーキも食べたいの!とレストランのスタッフに相談したら朝ごはんセットのトーストの代わりにパンケーキをつけてくれるナイス提案。わーい。
木漏れ日がたっぷりとそそぐ清らかな小川のうえでのんびり遊ぶ鴨たちを眺めつつ、水のせせらぎに耳をかたむけ、おいしい朝ごはんをいただく至福のひととき!パンケーキおいしかった。

お腹いっぱいでまた階段を登ってホテルに戻り、荷造りを済ませてチェックアウト。車のピックアップまであと2時間ほどあるので、ダウンタウンをお散歩。
ところで部屋からずっと見てたこの岩山の右のほうはスヌーピーロックと呼ばれています。たしかに屋根のうえでお昼寝中のスヌーピーに見えなくもない。名残惜しく街中の写真をばしばし撮りながら、再訪を心に誓う。

パワーストーンのお店にぷらっと入ってぼーっと石を見ていたら、前日に占いをしてもらったサイキックとばったり会って、再会のハグ。なんとも癒されるキャラの素敵なお方だった。

時間になったのでホテルに戻りドライバーさんと合流。もう一人お客さんをピックアップするためにエンチャントメント・リゾートへ。前日にトローリーでチラ見したボイントン・キャニオンがあるところで、早めに着いたのでホテルの敷地内をぶらぶら。ボイントン・キャニオンをゆっくり眺めることができてよかった。

同乗してきたのはこれからコロラドに帰るという女子で、エンチャントメント・リゾートで2週間すごしていたそう。うらやましい!3人でわいわいおしゃべりしたり途中で爆睡したりしながら2時間ちょいの道のり。空が近くて青くて気持ちのいいドライブ。
フェニックスの空港に着き、チェックインしたあとのんびり土産物を見たりマフィンを食べたりしていたら、いつのまにか出発40分前。30分前には搭乗口に来てくださいって書いてたなー、でも10分もあればセキュリティ通れるしー、と悠々と保安検査口に行ったら、ものすごーーーーい長蛇の列。日本の素晴らしいあのシステム、出発ぎりぎりの人優先の検査ゲートなどは望むべくもなく、じっと列に並ぶのみ。。。これ、結構やばいかも。。。エジプトでの飛行機乗り遅れ事件が脳裏をよぎる。。。今日中にサンフランシスコに飛ぶ便のチケットを買いなおすしかないか。。。ああ、出発20分前。。。南無。。。
不意に、わたしの後ろに並んでいた白人女性が近くを通った係員に「わたしのフライトあと20分で出発なんだけど、どうにかセキュリティを早く通らせてもらることはできないかしら?」と声をかけたので便乗して「わたしも!わたしもなのー!」と声を上げてみた。
「無理。セキュリティが混むのはわかってることでしょう?空港には3時間前には来なくっちゃ。あなた3時間前に空港に来ましたか?」という答えに、「3時間前って聞いたことねえよ」と周囲がざわめいたのがウケる。そして女性の倍返しスイッチが入った模様で「ばかみたい。こんな大きい空港で、こんなにたくさんの乗客がいるのに、なんでセキュリティレーンがふたつしか空いてないの?この行列おかしいと思わないの?マネジメントがなってないわね」と、強い口調で彼女が言うと、係員は特に返事もせずにただ無線機にむかってぼそぼそと何か話していた。
ほんとどうしよう、あと15分ででちゃうよー、とわたしがその女性と話していた矢先、大勢の係員がセキュリティに来たと思ったら一気に5つくらいゲートが開き、劇的な列の進みよう! やっぱりアメリカでは主張することが大事なのね。出発10分前にセキュリティを抜け、あきらめモードでゲートまで走ったらまだ開いてた!ブリッジですれちがったスタッフに「おっ、間に合ったね!」と言われながら無事搭乗。はふーーん。
LAからのフライトでは爆睡してて気づかなかったんだけど、サウスウエスト航空のドリンクサービスはちょっと変わってて喫茶店方式。シートポケットに入ってるドリンクメニューを見て、オーダーを取りにきたCAに伝えると、ギャレーでぷしゅぷしゅドリンクの缶をあけてコップに入れて持ってきてくれるという。
1時間半ほどで霧のサンフランシスコに到着。けっこう肌寒い。乗り合いバンでホテルまで。これ、ドアtoドアで連れて行ってくれるので超便利!他のお客さんの宿泊先をぐるぐる周るのでちょっとした観光気分で楽しい。久しぶりのサンフランシスコの街は例によって記憶がほとんど無くなっていて、まるで初めて訪れた街のようにわくわくする。
フィッシャマンズ・ワーフにあるホテルにチェックインして、海べりまでお散歩。おだやかでのんびりしたセドナに二日いただけで、大声で話す人々や路上生活者の気配などがものすごく異質なものに感じられて、アメリカ怖いヨー、とおびえはじめる。
夕闇に浮かぶアルカトラズ島やゴールデンゲートブリッジが幻想的で素敵。そしてアシカたちは18年前と同じようにオウオウ鳴いている。
晩ごはんにBoudinでクラムチャウダーをいただく。美味!!

食べ終えて席を立ったら、隣の席のものすごくいかついおじさんが「ちょっと、キミ!」と呼び止めてくるのでビビったら、「お人形さん落としたよ」と言われ、「???」と立ち止まっていると、おじさんの子どもがふなっしーのマスコットを床から拾って渡してくれた。バッグにぶらさげてたのが落ちちゃったのねー。ありがとなっしー!
サンフランシスコの暗い夜道はなんだか怖い。。。ビビりながらホテル方面に戻ると、Trader Joe'sがすぐそばにあることを発見。嬉々としてドリンクや土産など購入して帰館。