エリジウム

やー、おもしろかった!!!現実の世界の好ましくない在りようをSFに転化して描く巧みさは今作でも健在。近未来のLAの荒みっぷりに震えつつ、スペイン語のせりふが結構聞き取れて嬉しかった。対照的にエリジウムではジョディ姐さんが優雅におフランス語を話しているあたりもアイロニック。
パシフィック・リムしかり、どんなに武器を繰り出してもクライマックスは肉弾戦なのかー。無機質な空間に造花っぽい木がぽつぽつと立っていて、花びらが散っている(のかな?)中での戦いが歌舞伎の外連味にも似た美しさだった。
クルーガー役のひとが『第九地区』のあの主人公だということにずっと気づかないで見てた!この超聞き取りにくい南アなまりはもしかして……と思いつつ、ビジュアルがあまりにも違いすぎて、なんだか結びつかなかった。すごい化けっぷりに驚愕。